『終末のワルキューレ』漫画キャラから“人類代表”を選ぶとしたら誰に運命を託す? 範馬勇次郎は神々に勝てるのか

『終末のワルキューレ』に範馬勇次郎が参戦したら?

 人気漫画『終末のワルキューレ』の最新刊となる17巻と、スピンオフ作品『終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝』7巻が12月20日、同時に発売された。

 「月刊コミックゼノン」にて連載中で、Netflixで配信されたアニメ版も好評を博した『終末のワルキューレ』。人類を滅ぼすことを決めた神々と、それに対抗するため選出された人類史上最強の英傑たちの戦いを描き、「トールVS呂布奉先」「ポセイドンVS佐々木小次郎」のようなマッチメイクで話題をさらってきた。人類側につくワルキューレ(戦乙女)たちが錬成する神器を携え、神々に挑む歴史上の強者たちーーというプロット自体が強力で、ファンの熱量も高い。

 一方で、2回戦目から人類サイドで「全人類の父・アダム」が登場したり、「秦の始皇帝」が闘士として強力だったりと、わりと何でもアリなのも本作の面白いところだ。フィクションの世界からも、恐るべき力を持つ神々に挑む「人間」をエントリーさせることができるとしたら、誰に運命を預けるか……と考えてみるのも楽しい。

 『ドラゴンボール』シリーズの孫悟空や『ワンパンマン』のサイタマ、『男塾』の江田島平八など、どうやっても負けそうにない、頼もしいバランスブレーカーは多数存在するが、設定からファンタジーすぎるもの/異能や超能力を持つものは除外するとして、かろうじて「人間」といえそうなキャラクターのなかで多くの人が期待するのは、『刃牙』シリーズの範馬勇次郎ではないか。純粋な格闘において「負ける」シーンは想像できず、神器の力を借りれば、その腕力と知性は神々にすら届きそうだ。ただ、人類の存亡がかかっていようが、美学的に「勝ちを譲って笑いながら立ち去る」ことはあり得そうで、ちょっと怖い。

 剣豪なら、『シグルイ』の岩本虎眼(全盛期)を推したい。『るろうに剣心』の比古清十郎や『ルパン三世』の石川五ェ門も強そうだが、岩本虎眼には邪魔なものをことごとく斬り伏せる狂気があり、「卑怯」の誹りを受けるようなプロセスであっても、相手を両断して帰ってきそうな頼もしさがある。「斬鉄剣」は神器でカバーできそうだ。

 また、『終末のワルキューレ』はフィジカルの能力だけでなく、カリスマ性が戦闘力に繋がる作品でもある。その意味では、限りない優しさを持ち、民のために驚くべき力を発揮する王=鳳驍(『覇王伝説 驍』)や、戦術眼に優れた美しき皇帝=ラインハルト・フォン・ローエングラム(『銀河英雄伝説』)なども、人類の運命を預けるに値する強さを発揮するかもしれない。

 超常的な力を持ったキャラクターも解禁するなら、前出の孫悟空やサイタマをはじめ、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのディオ・ブランドー&ザ・ワールドも頼もしい(『終末のワルキューレ』には切り裂きジャックのような“悪者”も人類代表として登場する)し、『とっても!ラッキーマン』のラッキーマンがどんなラッキーで勝利をつかむのかも見てみたい。もはや人間ではないが、ドラえもんやアラレちゃんのような強キャラが参戦したら、どう戦うだろうか。

 「仲間」になると心強い漫画キャラクターたち。みなさんならどんな“デッキ”を組んで神々と戦うだろうか。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる