【漫画】誰もが憧れるトップアイドルが後輩の美少女メンバーに沼ったら? “推し”文化の極致を描いたSNS漫画が尊い

休み期間中に「趣味全開」で制作

――『今日も佳き日』(トップアイドルが推しアイドルと契約結婚する話)制作のキッカケから聞かせてください。

はるしおん:少し体調を崩して、1ヶ月ほど仕事を休んだ時期があったのですが、その間に何もしないのは落ち着かなかったため、「息抜きに趣味全開の漫画を描こう!」と思って制作しました。最初は「ゆるく12ページくらいの漫画を描こう」と思ってネーム作りを始めたのですが、筆が乗って最終的には40ページ目のペン入れが終わっていました。

――アイドルを題材にした理由はなんですか?

はるしおん:私自身アイドルを応援することが大好きなのですが、「アイドルが他人を推すことってあるのかな」とふと疑問に思ったことがキッカケです。

――舞白と紅凛のキャラクター造形は、実在するアイドルを参考にしたのですか?

はるしおん:そうです。ただ、年齢性別問わず色々なアイドル、アーティストを参考にしているため、舞白にも紅凛にも「この人」という具体的なモデルはいません。

表情へのこだわり

――舞白にはいい意味でじめっとしたオタク感があり、紅凛にどれだけ沼っているのかがよく伝わりました。

はるしおん:内面は紅凛オタク全開な舞白ですが、読者さんから「怖っ!無理!」と引かれないようにバランスは意識しました。紅凛やグループの後輩たちの前では“良き先輩”であろうと抑え込もうとするも、愛が漏れ出てしまっている様子が愛嬌として捉えてもらえると嬉しいです。

――また、ラストの紅凛の表情は可愛らしくもあり、ヤンデレっぽいゾクッとさせるものもありました。

はるしおん:今回のお話は舞白視点で話が進むため、紅凛の心情は隠されいます。ただ、それでも「読者さんに彼女の抱えている激情を感じてもらえたら」と思い、そのページだけは少しだけ主線を荒くしたりなど作画に変化をつけています。

――続きが気になる内容でしたが、その予定はありますか?

はるしおん:今回Twitterで公開した漫画は全体の前半部分にあたり、11月に開催されたコミティア142で後半パートを追加してまとめた本を頒布しました。また、紅凛視点の続編もネームまではできているので、そちらも時間を見つけて制作する予定です。

――今後はどのように活動していく予定ですか?

はるしおん:仕事であれ趣味であれ、楽しく描き続けることが目標です。そして私の漫画を読んだ誰かに少しでも楽しんでいただけたらとても幸せです。

はるしおんさんの作品

・後半が読める『今日も佳き日』電子版:https://haruharucyon.booth.pm/items/4308904
・過去作『王子さまなんていらない』:https://www.comico.jp/comic/176
・過去作『嘘のつけないお年頃』:https://www.comico.jp/comic/904
・過去作『ピンキーリングに願いを』:https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0001890

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