【漫画】陸上部の男女の尊すぎる青春! 漫画『一番線が行く頃に』が甘酸っぱくて最高
ーーTwitterで公開された直後から大きな話題となっている作品かと思います。今回の反響の感想を教えてください。
満点べえ:こんなに伸びるとは思っていませんでした。本作は私が19歳のころに漫画賞へ応募するため描いた作品なのですが、多くの人に見られないことは作品にとってかわいそうなことだと思いTwitterに投稿しました。そのため大きな反響をいただけたことはとてもうれしかったです。
「こんな青春をおくりたかった」「元気をもらえた」など、あたたかいコメントも多く頂くことができ、これからも漫画制作製作を頑張りたいなと思いましたね。
ーー本作を創作したきっかけを教えてください。
満点べえ:本作を描いた当時、スポーツを題材とした青春ものの漫画を描きたいと思いながら電車に乗っていました。そのときに“電車と走る”というアイデアを思いついたことが創作のきっかけです。電車と走る女の子をイメージしながら陸上部のお話を考え始めました。
小学生のころからテニスをやっていたのですが、ときにテニスを辞めようかなと思うこともありました。そんなときに漫画『ダイヤのA』を読みながら主人公・沢村栄純のようになりたいと思いテニスを続け、大会で優勝したりなど結果が出るようになったのです。スポーツ漫画から元気をもらったので、自分も熱いスポーツ漫画を描きたいと思うようになりました。
ーー印象に残っているシーンは?
満点べえ:最後のページで書いたチョークが映るシーンですね。これまでは早見さんがひとりで記録していたけれど、早見さんのためにミナトくんが走り、最後にふたりがチョークで記録したところが今でも印象に残っています。
ーー作品で繰り返し登場した言葉「目線を落とさない」に込めた思いは?
満点べえ:陸上競技をやっていた高校時代の親友がきっかけで、陸上競技を題材に漫画を描こうと思いました。その友人は高校時代から陸上競技をはじめたのですが、どんな時も常にひたむきに走っていて、周りに流されず一人で努力し続けて最後には結果も出して……。そんな友人の姿に感銘を受けて、友人のような女の子を支えられる主人公を描きたいと思ったことが本作のはじまりでした。
そんな友人に陸上競技について聞いたとき、“目線を落とさない”ことが大切だと教えてくれました。目線を落とさないことは陸上競技に限らず人生のさまざまなことに通じることだと思います。本作のラストでミナトくんは早見さんに「目線を落とさず、前を向いてほしい」という思いを伝えたかったのだと思いますね。
ーー漫画を描きはじめたきっかけを教えてください。
満点べえ:兄の影響で小さなころから絵を描くことや漫画を読むことが好きで、高校卒業後に漫画の専門学校に進学しました。ただ当時は漫画の編集者になりたいと思っていたのですが、入学した直後に専門学校でその進路を実現することはむずかしいことを知ってしまったのです。それなら漫画家になるしかないと思い、覚悟を決めて漫画を描きはじめました。本作は漫画を描きはじめてから4作目にあたります。
ーー編集者になる夢が破れてから覚悟を決めて、今日に至るまで漫画を描き続けることは多くの人にできることではないかと思います。
満点べえ:漫画を描きはじめてからも親も友人たちも全力で応援してくれています。漫画を描くなかで周りの人々が応援してくれていることを実感し、みんなに恩返しできるような成績や作品をつくれるように漫画を描き続けたいと思ったことがこれまでの活動の軸にありました。
ーー今後の目標を教えてください。
満点べえ:今はラブコメ作品も描いており、スポーツやラブコメ漫画で連載することを目指して漫画を描き続けたいです。現在スポーツ漫画『アオアシ』のアシスタントを担当しており、アシスタント業務をやるなかでもやっぱりスポーツ漫画はいいなと思います。もし連載できるのであれば『アオアシ』のような漫画を描きたいです。