羽生結弦 出版業界で圧倒的存在感 関連書籍がヒット続出、競技引退後も引く手あまた

 2022年7月、競技シーンから退き、プロに転向することを発表したフィギュアスケーター・羽生結弦。その人気は陰るどころか増すばかりで、存在感は出版業界にも及んでいる。

 引退表明後、その活躍の軌跡や語録をまとめた書籍が多く刊行され、最新のものでは、本日10月13日刊行の『羽生結弦 飛躍の原動力』(朝日新聞出版)に予約が殺到し、発売前重版が発表されていた。推定発行部数はすでに10万部に及び、プロ転向後の心境を語った単独インタビューや、蜷川実花による撮り下ろし写真を楽しみにしていたファンの高い熱量が伺える。

 また10月10日付けのオリコン「週間BOOKランキング」(集計期間:2022年09月26日~2022年10月02日)では、『フィギュアスケートLife Extra「Life on Ice 羽生結弦』(扶桑社)、『TVガイド特別編集 KISS&CRY Vol.46 羽生結弦 ShareHearts号 限定表紙版』(東京ニュース通信社)がともに実売部数で推計1万部を超えている。

 フィギュアスケートのオフシーズンである8月15日付の同ランキング(スポーツ関連本ジャンル)で、『羽生結弦 SEASON PHOTOBOOK 2021-2022』(舵社)、『フィギュアスケートLife Extra アイスショー2022』(扶桑社)、『羽生結弦 2021-2022』(報知新聞社)がトップ3を独占したことも話題になったが、“出版不況”もどこ吹く風という人気ぶりだ。

 羽生結弦はその輝かしい経歴から、思慮深く優しい人柄、説得力のある言葉、洗練されたビジュアルに至るまで、ダイヤのように、その「切り取り方」でさまざまな魅力を発見できる、稀有な人物だと言えるだろう。だからこそ、これまでの歩みを振り返る特集本から語録、写真集に至るまで多くの書籍が立て続けに刊行されても、ファンの需要は尽きることがない。

 これ以降も『KISS&CRY特別編集 羽生結弦POSTCARD BOOK』(東京ニュース通信社/10月18日)、『Ice Jewels(アイスジュエルズ)Vol.17 ~ゆづ ありがとう そして これからも……~』(KAZI MOOK/10月18日)、『羽生結弦 アマチュア時代 全記録』(CCCメディアハウス/10月31日)から年末のカレンダーまで、多くの出版物が予約を受け付けている状況だ。羽生結弦を取り上げた書籍、表紙に起用した雑誌は今後も生まれ続け、過去を振り返りたいファン、そして羽生の“いま”を知りたいファンに届けられていくことだろう。

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