【漫画】可愛い女の子に意地悪される『君に優しくしたら死ぬ』 これまでにない切り口が面白い

編集者に見てもらい意識が変わった

――現在の漫画制作の状況を教えてください。

南乃暦さん(以下、南乃):今は仕事の合間に漫画制作を進めています。ペースがかなり遅いため、4~5ヶ月に長めの話を1本、その合間に4ページ以内の短い漫画を描いています。

――絵を描くこと、漫画制作に興味を持ったのはいつからでしょうか?

南乃:ノートにシャーペンでなら小学生から描いていたのですが、ちゃんとペンで描くようになったのは高校で漫研に入ってからです。その後、大学2年生の時、コミティアの出張編集部に持ち込んで編集さんに漫画を見てもらえるようになりました。この経験から、本格的に漫画制作に取り組むようになり、「どうすれば多くの人に読んでもらえるか」について真面目に考えるようになりました。

説明不足にした狙いとは

――『君に優しくしたら死ぬ』を制作した経緯を教えてください。

南乃:普段キャラ同士が仲のいい話を描くことが多いので、たまには仲の悪いコンビを描こうと思ってこの話を考えました。仲が悪いのに息は合ってる雰囲気を出すために、アニメの『トムとジェリー』のイメージを入れています

――灰音の意地悪はとても可愛らしかったです。意地悪はどのような点を意識しましたか?

南乃:灰音は“頑張って意地悪しているけど元々の性格は悪くない”というキャラです。猫田にとって若干鬱陶しいくらいで、イジメにならず意地悪に見えるように調整しました。

――“降りかかる不幸で猫田に降りかかる不幸を打ち消している”という説明をハッキリとしていませんでしたね。

南乃:そこをはっきり説明してしまうと、どうしてもセリフがくどくなったり不自然になったりしていまします。また、「話の流れで分かってもらえるだろう」と思って明言せずに終わらせました。ただそのせいで、続きがあるようなラストになってしまったのはちょっと後悔しています。この話の続きを描く予定はないので……。

――今後の漫画制作にかける意気込みなどあれば教えてください。

南乃:商業を目指して読切などを制作していますが、まだ何かを報告できる段階ではないです。WEBでも紙でも、どこかの出版社さんに載せてもらうのが今の目標です。本作をキッカケに興味を持ってもらえればと思っています。

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