【絵本】心理学者がやさしく導いてくれる「いじめ」を乗りこえる物語が話題
世の中にはびこるいじめ問題。特に子どもの頃は世界が小さいだけに、いじめに対してどのように対応するのかが重要だろう。それをやさしく導いてくれる絵本、『わたしがいじわるオオカミになった日』(パイ インターナショナル刊)が8月24日に発売される。
いじめっこからの嫌がらせに耐えていた私。でも、ある日いじめのターゲットが別の男の子に移り……。
いじめが起きたとき、本人や周りの子どもたち、大人たちがどのように行動すれば、いじめをやめさせられるのか、物語を通して伝える。ベルギーの公立病院で心理カウンセラーとしても活動する心理学者が描いた、いじめ問題に立ち向かうための絵本。
子どもにも大人にも響く、困った時にやさしく手を差し伸べてくれる一冊だ。
※対象年齢:6歳~
プロフィール
● 文:アメリ・ジャヴォー
心理学者。作家。「物語」を通じて、子どもたちが直面する問題を解決することを目指している。心理カウンセラーとして、ベルギー、リエージュの公立病院に勤務し、重い病に苦しむ子ども、もしくは身内の死を経験した子どものケアを担当している。二人の子どもの母親でもあり、作品のエピソードの中には、自身のこどもから聞いた話を内容に取り入れている。主な作品に、大切な人の死をテーマとした『Lisette : La fin de vie racontée aux petis et aux grands』(未邦訳)がある。
● 絵:アニック・マソン
ベルギーのリエージュにあるサンリュック美術学校でイラストレーションを学んだのち、出版社に入社。現在までに4冊の絵本を発表している。
● 翻訳:ふしみみさを
上智大学文学部仏文科卒。洋書絵本卸会社、ラジオ番組制作会社勤務を経て、フランス語、英語を中心に200冊以上の児童書を翻訳。主な訳書に『まめまめくん』『うんちっち』『庭をつくろう』(あすなろ書房)『トラのじゅうたんになりたかったトラ』(岩波書店)『ムカムカドッカーン !』『ぞうになったうそ』(小社刊)、再話に『日本の神話えほんシリーズ』(岩崎書店)など多数。
● 特別寄稿:荻上チキ
NPO法人ストップいじめ!ナビ代表理事。評論家。メディア論を中心に、政治経済、社会問題、文化現象まで幅広く論じる。ラジオ番組「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)メインパーソナリティ。著書に『いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識』(PHP新書)『みらいめがね』(暮らしの手帖社)など多数。
書誌情報
『わたしがいじわるオオカミになった日』
発行:パイ インターナショナル
文:アメリ・ジャヴォー
絵:アニック・マソン
翻訳:ふしみみさを
発売:2022年8月24日
仕様:A4判変型(275×243mm)/ ハードカバー/32Pages(Full Color)
価格:本体1,600円+税