ピエール・カルダン生誕100年 世界的服飾デザイナーの全仕事を網羅した保存版書籍が発売
今ファッション界で注目されているのが90年代のリバイバル。その源流となった60年代で最も輝かしい功績を遂げたのが世界的な服飾デザイナーとして知られるピエール・カルダンである。
【写真】時計やグッズ、ファッションまでカルダンの魅力的なデザイン
ピエール・カルダンは今年で生誕100年。トップブランドとしての地位を築いたカルダンの半世紀に亘るデザインの軌跡を紐解く『ピエール・カルダン デザインアーカイブ』が8月に発売されることが決まった。
本書は、2020年に98歳で亡くなったカルダンの生前の仕事や功績を振り返るビジュアルブックとなっている。1960年代のファッション革命に及ぼした多大な影響を始め、プレタポルテやライセンスビジネス、芸術振興など、膨大な仕事や功績に触れることができる内容だ。
オートクチュールコレクションを余すことなく掲載した本書では、約80年の長いデザイナー人生のうち、オートクチュールコレクションを開催していた1953〜1994年の約半世紀に亘るカルダンデザインの軌跡を、可能な限り詰め込んでいる。現在、ピエール・カルダンのライセンス管理を行っているMNインターファッション株式会社が持つ、当時の息遣いが聞こえてくるようなビジュアル写真を約800点とたっぷりと収録。
タオルや靴下、傘といったファッショングッズにもフォーカスをし、カルダンの半世紀に亘る全仕事をはじめ初公開を含む、当時の空気感に満ちた素晴らしいファッション写真の数々は圧巻といえるだろう。
ほかにも、ブランド日本上陸時より密な関係にある髙島屋の貴重な資料、そして生前のカルダン氏と親交があり、本人から「世界一のピエール・カルダンマニアだ!」と太鼓判を押された収集家の素晴らしいコレクションを多数掲載。ビジュアルでピエール・カルダンデザインを辿ることができる内容となっている。
■アーティストプロフィール
Pierre Cardin(ピエール・カルダン)
「モードの民主化」と呼ばれたプレタポルテを誰よりも先駆けて始め、デザイナーで初めてライセンスビジネスを興し、インテリアから車、ジェット機まであらゆるライフスタイルに関わる商品をデザイン。中国、ロシアで初めてファッションショーを開いた。実業家としてパリの高級レストラン「マキシム」も経営し、自ら芝居もプロデュース。モード界で初めて、そしてただひとりフランスアカデミー会員に選ばれ、ユネスコ名誉大使として忙しく世界を飛び回った。
■書籍情報
書名:ピエール・カルダン デザインアーカイブ
編集:グラフィック社編集部
発売日:2022年8月
仕様:B5 並製 総304頁
定価:3,850円(10%税込)
ISBN:978-4-7661-3628-9