【週刊文春エンタ マンガ賞!】最高賞は意志強ナツ子『るなしい』に決定

今読みたい意志強ナツ子『るなしい』

 2022年7月12日発売の『週刊文春エンタ+』(文藝春秋)で、「週刊文春エンタ マンガ賞!」が発表された。今年上半期に輝いた〝いま〟読むべきマンガ8作がノミネートされ、『アマゾネス・キス』『魔術師A』で知られる、意志強ナツ子の『るなしい』が最高賞に選ばれた。

『るなしい』は、文芸誌『小説現代』(講談社)で連載中の漫画で、現在2巻まで刊行されている話題の作品。

 神の子として生まれた 郷田るなの伝記――。冒頭、主人公・郷田るなが刑務所にいるシーンから始まる。るなとは何者なのか?  なぜ刑務所にいるのか?  読者はラストを知ったうえで、るなの運命を辿っていく倒叙形式の内容だ。これからさらに面白さが増していくであろう『るなしい』。奇才・意志強ナツ子の世界をチェックしておこう。

■「るなしい」あらすじ
 火神の子として生きる高校生、るな。かつて火神の子であり、鍼灸院を経営する祖母、「おばば」と一緒に暮らしている。鍼灸院では火神の子であるるなの血が入ったモグサを使い、「自己実現」を売っている。いわゆる信者ビジネスである。
るなは「宗教の人」としてクラスでいじめられるが、唯一の理解者であるスバルとは良い友人関係を築いている。ある日、るながいじめられているところをクラスの人気者、ケンショーが助けてくれる。その出来事をきっかけにふたりは距離を縮め、るなはケンショーに恋をしてしまう。だが、神の子であるるなに恋は許されない。るなは、ケンショーを「ビジネス」に取り込むことを決意する。

7月12日発売『週刊文春エンタ+』(文藝春秋)
「週刊文春エンタ マンガ賞!」尾崎世界観さん、志田未来さんなど選考委員のコメントも掲載!
定価660円(本体600円+税)

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