【漫画】修学旅行先で訪れた中古CD屋さんで宝の山に遭遇!? CDの魅力を思い出させる漫画が話題
ーーCDが好きな少女の興奮する様子が印象的な作品でした。創作のきっかけを教えてください。
ゲンキダウン:私自身中古CD屋さん巡りが大好きであり、貴重な音源やCDを安い価格で見つけたときの喜びや興奮は本当に大きいもので。その気持ちを漫画にしたら楽しいだろうなと思い本作を描きました。本作のような超貴重なものを安い価格で販売するお店を見かけたことはないですが、いつか巡り合えたらなと思っています。
ーーゲンキダウンさんが感じる中古CD屋さんの魅力を教えてください。
ゲンキダウン:掘り出し物があることが魅力だと思います。通販やサブスクリプションサービスも便利ですが、たまたま入ったCD屋さんで宝物を見つけたときの喜びもひとしおで。音源を視聴せずに買う“ジャケ買い”をすることができる点も魅力だと思いますね。
ーーデジタル媒体が普及するなかでも、CDを愛する人も多くいるかと思います。その魅力とは?
ゲンキダウン:コレクション欲を満たせることですね。買ったCDを並べてどんどん増えていく様子を見ることは楽しいなと思います。またCDだとブックレットも読めることも大きいです。アーティストによってはこだわったブックレットも多いので。
ただ今だとデジタルでしか手に入らない音源もあるので、それぞれに利点や魅力があると思います。
ーーTwitterには読者の方から描写の元ネタとなる作品を推測する声も投稿されていました。
ゲンキダウン:プログレッシブ・ロックに強いお店という設定だったので、店内に飾ってあったポスターやレコードもプログレの作品でした。
具体的にはピンク・フロイドの『狂気』や『対(TSUI)』、キング・クリムゾンの『USA』や『ビート』、『Three of a perfect pair』や『クリムゾン・キングの宮殿』、『太陽と戦慄』を作中で描いていますね。どれも私の好きなアルバムでした。
ーー印象に残っているシーンを教えてください。
ゲンキダウン:主人公が貴重な商品を発見するシーンは描いていて楽しかったですね。どのアルバムを作中に登場させるか吟味する時間も楽しかったです。
貴重品を見つけ興奮の度合いが高まり表情が変わっていく主人公と、退屈そうな表情を浮かべる友人。ふたりが対比となるシーンも気に入っています。
ーー修学旅行中というシチュエーションにした背景を教えてください。
ゲンキダウン:CDを買いすぎてしまったというオチにしようと思っていたので、オチのインパクトを高めるために修学旅行中というシチュエーションにしました。読者の方が同じような経験のあるとコメントしてくださり、うれしいなと思いました。
ーー創作活動をはじめたきっかけを教えてください。
ゲンキダウン:子どものころから絵を描くことが好きで、イラストを描き続けてきました。本格的に漫画を描き始めたのは2011年からです。自分の表現したい世界観がイラストより漫画の方が伝わるのではないかと思い、漫画の勉強をはじめました。
きっかけや経緯はありますが、自分が創作活動をはじめた根本的なものは「描いていて楽しかった」という気持ちですね。
ーー影響を受けた作家さんを教えてください。
ゲンキダウン:とくに大きい影響を受けたのは西岡兄妹先生ですね。はじめて作品を見たときには頭をバッドで殴られたような衝撃を受けました。こんな絵柄や表現、世界観があるのかと驚き一瞬で虜になりました。
元々は一般的な絵柄で作品を描いていたのですが、西岡兄妹先生の技法を自身の創作に落とし込めないかと思い、本作をはじめとする今の絵柄になりましたね。
ーー今後の目標を教えてください。
ゲンキダウン:とにかく漫画をたくさん描きたいです。たくさんの人に漫画を読んでいただきたいので、商業的にデビューすることを目標にしています。
これからもちょっと変わった、クスクスと笑える日常系漫画を描き続けていきたいと思うので、表現について勉強しつつ頑張っていきたいと思います。