ハービー・山口がフォトエッセイ『人を幸せにする写真』をリリース 人気連載を再構成

ハービー・山口がフォトエッセイをリリース

 モノクロームのスナップ・ポートレイトというスタイルで、写真を撮り続けているハービー・山口が、雑誌『CAPA』の人気連載である「You are a peace of art.」を再構成したフォトエッセイ『人を幸せにする写真 幸せになれるかもしれないと思ったあの日のこと』を1月25日に刊行する。

 本書では人生を写真に救われて写真家になったハービーが、プロであれアマチュアであれ、自分のスタイルを見極め、自信と誇りを持って撮り続けていくことの大切さを綴っている。巻末には、掲載写真の使用カメラのスペックやレンズ、撮影時のエピソードやシャッターチャンスまで細かな作品解説を収録。

フリーアナウンサー・宇賀なつみコメント

人間の幸せとは? 本当に大切なものとは?
ハービーさんの写真から、その答えが見つけられた気がする。

まえがきより

 最近、高校の写真部の生徒たちに講演をしたのですが、次のようなことを最後に話しました。

「自分の命が、人生が何かに救われたという経験があるのなら、その何かをずっと大切にしていく人生を設計したら良いんじゃないかな」。

 例えば医療に救われたら、お医者さまになるのは大変だけど、せめて弱い人に手を差し伸べる人になって欲しいし、また誰かの愛に救われたのなら、人間を愛せる人になって欲しい。

スポーツに、または音楽に救われたら、その素晴らしさを他の人に語れる人になって欲しい......。

 私は中学二年の時に写真部に入り、現在に至りますが、私の人生で起こった多くのことは写真を続けていたからこその出来事です。また中学二年になった時に新しい担任の先生が黙りこくっている私の肩を抱き込み、満面の笑顔で「山口! なんか言えよ!!」と言ったのですが、それが、私にとって衝撃的なことだったのです。なぜなら私は体育の授業を常に見学しなければならない病弱な体で、とにかく消極的な性格の生徒だったので、先生に可愛がられたことも、自分に向けられた先生の笑顔も一度も見たことがなかったのです。この笑顔に助けられた感覚がいまでも心の隅に残っています。写真と笑顔と、そして音楽でしょうか。これらは決して自分の人生から外せないものなのです。(まえがきより抜粋)

■書籍情報
『人を幸せにする写真 幸せになれるかもしれないと思ったあの日のこと』
著:ハービー・山口
定価:1,760円(本体1,600円+税)
仕様:四六判変型(190mm×124mm)/並製/200ページ
発売日:2022年1月25日

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