『カードキャプターさくら』クリアカード編はシリーズ最高傑作か? その魅力を解説
さらに魅力がアップした絵柄
そして最後は絵柄の変化。前作では細い輪郭線で画面全体が淡いトーンで統一されていたが、今作では輪郭線が太くなり、全体的に濃い画面となり、瞳の描き方も変化している。例えば、今作では線が柔らかくなり瞳にゆらぎがでていたり、まつげが強調されている。まつげを強調することで大人の女性に近づいている感じが伺える。
アニメ『コードギアス反逆のルルーシュ』(サンライズ)のキャラクターデザインを担当したことでも知られているCLAMPだが、今作の絵のタッチは「コードギアス」と近いものがある。「コードギアス」の絵柄が好きな人も楽しめるだろう。
『カードキャプターさくら クリアカード編』の魅力を3つ挙げてきた。前作以上に魅力が増し、読み応え抜群となっている。子どもの頃にクロウカード編、さくらカード編を楽しんだ人の中には、クリアカード編に手が伸びていない人もいるのではないだろうか。この機会にぜひ一読してほしい。