『推しの子』『ガールクラッシュ』『15分の少女たち』……進化系アイドル漫画の現在地

進化系アイドル漫画の現在地

 『左ききのエレン』のかっぴーが原作を務める新連載『15分の少女たち-アイドルのつくりかた-』が今、大きな話題を呼んでいる。主人公は大手芸能事務所で働く新入社員・小林竜馬。自社が手掛ける新たなアイドルグループのプロジェクトに参加することになり、オーディションのメイキング映像の撮影を任されるのだが、そこで小林は美しくも残酷なアイドルビジネスのリアルを目の当たりにしていく。

  昨今のサバイバルオーディション番組を彷彿とさせる設定や、作中に登場する”アイドルを目指しながらも極端に自己肯定感が低い女の子”というキャラクター性がとてもリアルで、現代の世相がよく描かれている。

 アイドル漫画として注目を集めている『15分の少女たち-アイドルのつくりかた-』だが、実は最近のアイドル漫画は新たな隆盛期を迎えている。もちろん過去にも優れたアイドル漫画は多数存在したが「次にくるマンガ大賞2021」大賞を受賞した『推しの子』、そして新鋭『ガールクラッシュ』といった作品の登場により、アイドル漫画は更なる進化を遂げている。今回はアイドル漫画の興隆から、進化系アイドル漫画の今に迫っていく。

アイドル漫画の興隆期

『推しが武道館いってくれたら死ぬ(1)』

 「AKB48」や「ももいろクローバーZ」などが旋風を巻き起こした2010年代のアイドルブームに伴い、漫画界では『AKB49~恋愛禁止条例~』という作品が誕生した。男性である主人公が女性のふりをしながらAKB48に加入し、研究生から正式メンバーを目指すという内容だ。フィクションでありながら、実在のメンバーが登場したり、握手会、ファンによるCDの複数購入といった当時ならではのアイドルオタク文化もしっかりと描かれている。

 その後、2015年頃に登場した『推しが武道館いってくれたら死ぬ』では、女性地下アイドルグループを応援するアイドルオタクたちのリアルをコミカルに描き、アイドル漫画というジャンルに更なる衝撃を与えた。どちらも共通しているのは、アイドルの清く煌びやかなイメージを保ちながらも、日本のアイドルオタク文化を鮮烈に描いたところだ。これらのアイドル漫画によって奥深きアイドルオタク文化の裏側、そして魅力を知り、アイドルに興味を持った方もいるのではないだろうか?



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