第52回大宅壮一ノンフィクション賞 石井妙子『女帝 小池百合子』に決定
石井妙子『女帝 小池百合子』(文藝春秋)が、第52回(2021年)大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。
著者の石井妙子は、『原節子の真実』で第15回新潮ドキュメント賞を受賞した気鋭のノンフィクション作家。小池百合子氏への取材のきっかけとなった「小池百合子研究 父の業を背負いて」を2017年「新潮45」1月号に、翌18年には「文藝春秋」7月号に「小池百合子『虚飾の履歴書』」を発表し、いずれも第24回・第25回雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞した。本作は、満を辞しての単行本として、発売前から話題となっていた。
都知事選から東京オリンピック、そしてコロナ対策とテレビで見ない日はない都知事・小池百合子の実像に迫った本作は、累計発行部数20万部を突破している。
なお、第52回大宅壮一ノンフィクション賞には本作の他に、片山夏子『ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録』(朝日新聞出版)、佐々涼子『エンド・オブ・ライフ』(集英社インターナショナル)、春名幹男『ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス』(KADOKAWA)、山本草介『一八〇秒の熱量』(双葉社)がノミネートされていた。