草野球助っ人、プロレス、スタントマン……「こち亀」両津勘吉が挑んだ肉体系アルバイト4選
この様子を見たスカウトは部長に「ダイナマイト百五重屯のコーチになってほしい」と頼み込む。これには両津も「部長がコーチを頼まれるなんて思いもよらぬオチになった」と驚いた。(51巻)
体力株式会社
両津は「体力株式会社」を設立する。様々なスポーツに助っ人として参加し、「出場した試合に勝つ」ことが条件で、負けた場合は半額になるのだという。
中川がスケジュールを確認すると、1日に野球7試合、柔道、ラグビー、水泳、引っ越しと体力仕事が目白押し。両津は「多少無理はあるが、不可能ではないスケジュールだ」と豪語する。
早朝から野球4試合に全て勝利すると、ユニフォーム姿で柔道場へ。開始1秒で一本勝ちすると、プールに移動し、町内対抗25メートルで優勝。すぐに制服に着替えるとラグビー場へと向かい、トライを奪う。
怪我の休憩と称して試合を抜けると引っ越しのバイトを行い、その後また柔道、ラグビー、水泳をこなす。さすがに腰を痛めた両津だが、その後野球を3試合こなし、すべて勝利させる。
翌日、身も心もボロボロになり寝込む両津。派出所に草野球の助っ人を頼みに来たチームに中川は「コメントを預かっている」と話し、「私、両津勘吉は自らの体力の限界を感じ、この度ビジネスを廃業します」と読み上げた。(60巻)
スタントマン
派出所に姿を見せない両津。部長は両津にこの日行われる新人歓迎会の金を持ち逃げしている可能性があるとのことで、中川に机の中を確認させる。発見したスケジュール帳を見ると、アルバイトで撮影所にいることが判明した。
両津は「悪の申し子T-3600」のスタントマンとスーツアクターを務めており、その動きにくさに苦戦する。しかし「歓迎会の金を競馬で全部使ったとバレたらクビ」「今日で全額25万揃う」と、仕事に意欲を見せる。
厳しい仕事に耐えた両津は、休憩時間に25万円を前借り。「君は頑張っているから」と承認してもらうと、「T-3600」のまま歓迎会へ。あくまで「T-3600」として現れたが、声で正体がバレており、部長や同僚から酒を勧められ、断れなくなってしまった。
結局焼酎3リットル飲んだ両津は、撮影に戻れず。ロボット姿で帰宅すると、パトカーに止められてしまった。(79巻)
体力仕事は両津の真骨頂
体力を使った仕事は、両津の真骨頂。「こち亀」の大きな魅力の1つだ。