ひじきとプチトマトのパスタ、アンチョビ入りクリームパスタ……フライパン一つでできる『FRYING PAN PASTA』に挑戦
ナッツ入りミートボールのトマトパスタ
最終章「ごちそうパスタ」には、食卓にのぼるのを想像しただけでニンマリしちゃうような豪華メニューが並ぶ。特にチーズソースがとろんとかかった「大きな煮込みハンバーグのパスタ」や、かたまり肉を使った「豚肩ロースのバスク風パスタ」などは、大皿でドンと出すのが似合いそうだ。
今回作った「ナッツ入りミートボールのトマトパスタ」も然り。大皿から一人分に取り分けてもなお、ごちそう感が溢れ出す。
ミートボールはとても成形しやすく、手にタネがくっつくことなく気持ちよく丸められる。ハリがあり煮崩れず、それでいて食べると口の中でふわっとほどける。
肉のだしをたっぷり吸ったスパゲッティを噛み締めながら、次に作るときは大皿に盛ったまま、「ルパン三世 カリオストロの城」のルパンと次元のように、家族と奪い合って食べることを想像してしまった。
もともとパスタは忙しいときのお助けメニューとしても重宝していた料理だが、お湯を汲んで沸かすことを省いた「フライパンパスタ」のセオリーを学んでからグッと手軽なものになった。洗い物が少ないのは、食後に早くひと息つきたい疲れた日にもありがたい。
前菜やサラダなどのサイドディッシュの簡単レシピも多く掲載されている『FRYING PAN PASTA フライパンパスタ』は、おせちに飽きてきた年始の食卓を支えてくれる、頼もしい味方にもなるだろう。
■大信トモコ
元Supersnazz、現在はTweezersとRock Juiceで活躍中のベーシスト/ライター/シュフです。趣味の料理本集めで見つけた、役立つ本を紹介します。Twitter。
『FRYING PAN PASTA フライパンパスタ』
若山曜子 著
定価:1,300円+税
出版社:主婦と生活社
公式サイト