瀬尾まいこ、本屋大賞受賞後第一作 『夜明けのすべて』10月刊行
『そして、バトンは渡された』で2019年の本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの受賞後第一作となる書き下ろし作品『夜明けのすべて』が、10月22日に文藝春秋(発行元:水鈴社)より発売される。
瀬尾自身のパニック障害の経験をモチーフにしながら、温かさとユーモアに満ちた、読者の暗闇に光が差し込むような物語となっている。
瀬尾まいこコメント(『夜明けのすべて』刊行にあたって)
人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりし ます。
でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。
いつも本が完成して思うことは、「楽しく読んでもらえることが一番だ」です。その思いは今回も変わりませんが、『夜明けのすべて』を読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです。
■瀬尾まいこ(せお・まいこ)プロフィール
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文学科卒。2001年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年単行本『卵の緒』で作家デビュー。2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2009年『戸村飯店 青春 100連発』で坪田譲治文学賞、2019年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。他の作品に『図書館の神様』『強運の 持ち主』『優しい音楽』『あと少し、もう少し』『傑作はまだ』など多数。
■書籍情報
『夜明けのすべて』
著者名:瀬尾まいこ
発行元:株式会社水鈴社
発売元:株式会社文藝春秋
定価:本体1,500円+税
発売日:2020年10月22日
■内容紹介
知ってる? 夜明けの直前が、一番暗いって。
職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。 互いに友情も恋も感じていないけれど、おせっかい者同士の二人は、自分の病気は治せなく ても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる――。