YouTuber とっくんが語る、自分を大蛇丸と信じて止まなくなった理由と料理へのスタンス

YouTuber とっくんが語る、自分を大蛇丸と信じて止まなくなった理由と料理へのスタンス

 いつの時代も、ついマネしたくなるキャッチーな名ゼリフを生み出す人気者が現れるものだ。時代と共に変わったのは、そんなスターに一般男性がなれるということ。

 「ビールで優勝」「うますぎてウマになったわ」など、印象的なフレーズを次々と発信し、SNSで話題沸騰の一般男性・とっくん。Twitterのフォロワー数は46.6万人、YouTubeのチャンネル登録者数は58.6万人と、着実にファンを広げている。

 2分20秒と、お手軽に見られる動画は、すぐにでもマネしたくなるレシピに、気づいた人だけが幸せになる声マネも満載。なかでも漫画『NARUTO -ナルト-』のアニメに登場するキャラクター・大蛇丸をマネしながら料理を作る「自分を大蛇丸と信じて止まない一般男性」シリーズは、本家の声優・くじらまで反応するほどの人気ぶり。

自分を大蛇丸と信じて止まない一般男性が、モモとムネで優勝する動画です。

 そんなとっくんが、このたび『手っ取り早くウマい酒が飲みたい!! ビールめし』(KADOKAWA)のタイトルでレシピ本を発売した。これまで動画ではじっくり触れられていなかった手順を、ゆっくりと見返したい人にもってこいな1冊。今回、改めて一般男性・とっくんとは何者なのか、そしてこれから目論む野望について聞いた。(佐藤結衣)

もともと身内ネタだった、声マネ料理動画

『手っ取り早くウマい酒が飲みたい!! ビールめし』(KADOKAWA)

――とっくんさんは、バンドでドラムをしているミュージシャンでもあるんですよね?

とっくん:そうです。HOTOKEっていうバンドで。ちなみに今着ているのも、そのバンドTシャツです!

――そこから料理動画を撮り始めたのは、何かキッカケがあったのですか?

とっくん:音楽と料理動画って直接は関係ないんですけど。よく「バンドマンはスパイスからカレーを作りがち」みたいなことを言われるんですが、割と凝り性な方々が周りに集まっているんですよね。自分が料理をしないにしても、そういう方から「料理は奥深い」みたいな話はよく聞いていました。それに、もともとクックドゥーや永谷園のCMみたいな、美味しそうに食べる飯テロチックな動画がすごく好きで。自分でもちょっと作ってみようっていうのが始まりでした。

――すべて動画の再生時間が2分20秒なのは、こだわりがあるのでしょうか?

とっくん:2分20秒っていうのが、Twitterに今フル尺で上げられるマックスの長さなんですよ。他のクリエイターさんの動画を見ると、だいたい冒頭30秒~1分でダイジェストをTwitterに上げて、続きをYouTubeで10分くらいの動画にしているんですけど、そこを僕は逆張りでフル尺で載せちゃおうと思いました。何かするんだったら、自分なりの理由みたいなのがあればいいなと思っていて。こだわりというか、自分を納得させられる理由があって、初めて行動に移すタイプなんです。

――なるほど。その自分なりの理由として、声マネもあったのでしょうか?

とっくん:そうですね。もともと声マネはバンド仲間の間での身内ネタとしてやっていたんですよ。打ち上げとかで盛り上がるような宴会芸じゃないですけど。それで「とっくんと言えば大蛇丸でしょ」みたいな共通の認識ができていたので、じゃあそのまま料理動画を上げたら喜んでもらえるんじゃないかな、と。実は、東京で活動していたんですけど、仕事の都合で九州へ異動になっちゃったんですよ。それまで実家暮らしだったんですが、一人暮らしになって。そのタイミングで料理を始めました。だから仲間から一旦離れた状態だったので、「こっちでも元気にやってますよ」的な意味も込めた動画でしたね。

愛読書は、圧力鍋についていたレシピ本

サイズ感が絶妙なハンバーガー

――というと、本業はサラリーマンということですか?

とっくん:そうですね……プライド的には「音楽が本業」って言いたいところですけれど(笑)。会社員をしつつ、バンドもしている、みたいな感じですね。今も福岡で働きながら活動しています。

――そうだったんですか。音楽と料理動画で生計を立てられているのかと思いました。

とっくん:いえいえ、世の中そんなに甘くないですよね~(笑)。

――そちらのお仕事は、音楽や料理とは関係のないジャンルですか?

とっくん:全然違いますね。でも、もともといた会社が食品関係だったので、ちょっとは関係あるのかな。食を軸に就職活動をしていたんですが、振り返れば「食べることが好き」っていうのは、昔からずっとあるんです。料理番組の調理風景を見たり、キッチンでおばあちゃんが何か作ってるところを覗いたり。それこそレシピ本も買って読んでいましたし。一番よく読んだのは、圧力鍋を買った時についてきたレシピ本ですね。“圧力鍋ってこんなのも作れるんだ、あんなものも作れるんだ”って眺めるのが楽しくて。あとは、インターネットでレシピを調べたり。今では事務所の先輩の「きまぐれクック」さんの魚をさばく動画を見るのも日課でした。美味しそうなものを手際よく作っている様子って、本当に見ていて気持ちがいいんですよ。

ハンバーガーを調理する模様

――わかります! 料理動画やレシピ本って、癒し効果がありますよね。

とっくん:でも、“自分にもできそう”と思ってやってみると、割とむずかしかったりするんですけどね(笑)。なので、手の込んだ料理を紹介するレシピや動画は観賞用と思って見ていましたが、そこからいろんな知識が自然と吸収されていったところはあるかもしれません。

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