カツセマサヒコが語る、初の長編小説への想い 「この小説では誰も成長していない。でも、それでもいいんじゃないかと思えた」

カツセマサヒコが語る、初の長編小説への想い

カツセマサヒコによる作品内の曲紹介

※本文に曲名が出ていないけれど設定として決めていたものも含めて、すべて挙げました。曲名が出ていないものには☆を付けます。

1章
Mr.Children「innocent world」p26
無邪気な世界を歌った曲ではなく、無邪気な世界を懐かしんでいる曲なのだと思っています。

2章
スピッツ(本当はSotte Bosseです)「ロビンソン」P33
一時期、J-POPのボサノヴァアレンジばっかり聴いていました。

クリープハイプ「オレンジ」P33
「きっと2人なら全部上手くいく」と信じていた主人公がヴィレヴァンで見かけたMVがこれです。余談ですが、作中のホテルの部屋番号が「103」なのは、クリープハイプ『ラブホテル 』の影響です。

3章
キリンジ「エイリアンズ」P57
「彼女がこの曲をアラームソングにしていて、ラブホテルで聴く」という設定だけは、書く前から決めていました。一番描きたかったシーンのひとつです。

くるり「ハイウェイ」P62
「ジョゼと虎と魚たち」を、もう何度も見ました。

エレファントカシマシ「今宵の月のように」P67
宮本さんが耳元で「なんとかなるって」と言ってくれてる気がするのです。

AKB48「フライングゲット」P67
会社の同期がめちゃくちゃ踊ってました①

ももいろクローバーZ「行くぜっ!怪盗少女」P67
会社の同期がめちゃくちゃ踊ってました②

5章
フジファブリック「夜明けのBEAT」P101
映画「モテキ」に憧れた僕らが聞いていた曲

8章
Coldplay「The Scientist」p151
”主人公が彼女から教わった洋楽で、一番好きになれた曲”という設定です

9章
My Hair is Bad 「また来年になっても」P171
いつも年末繁忙期になると聞いています。第9章の空気に合っていたので章タイトルにお借りしました。

乃木坂46「サヨナラの意味」P179
「過ぎ去った普通の日々が かけがえのない足跡」という歌詞が好きでした。

BUMP OF CHICKEN「ロストマン」P183
大切な人がいなくなった世界で聞きたくなる曲。

10章
LUCKY TAPES「MOON」P192
主人公が「彼女と聞きたかった」曲

Indigo la End「雫に恋して」P192
雨の音が聞こえてくるようなIndigo la Endが好きです。

きのこ帝国「東京」P192
東京出身の僕は東京という場所から逃れられないのだと思いながら聞いています。

フラワーカンパニーズ「深夜高速」P203
主人公たちも「生きててよかった」と思える夜を探してるんですけど、実はそれは退屈な日々にあったんです

RCサクセション「雨上がりの夜空に」P203
そんな最高な夜にも、うまくいかないことがある。それが人生だと思って、『深夜高速』とセットで使われています。

ザ・ピロウズ「ハイブリッドレインボウ」P208
「昨日まで選ばれなかった僕ら」という歌詞が好きで、支えられていました。

◯小説全体
マカロニえんぴつ「ヤングアダルト」
作中には登場しないのですが、この小説を包括するような曲が2019年に発表されて、ずっと聞きながら執筆していました。この物語にエンドロールがあるなら、間違いなくこの曲です。

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<応募締切>
2020年7月26日(日)まで

■書籍情報
『明け方の若者たち』
カツセマサヒコ 著
発売日:2020年6月11日
価格:1,540円(税込)
出版社:幻冬舎
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