GANG PARADEは変化を恐れず未来へ突き進む 今11人で歌う希望と可能性、すべてを詰め込んだ2つの新曲を語る

GANG PARADE、運命の2つの新曲

GANG PARADEの新たな可能性も見えた不眠症提供「Sparkling Moon」

GANG PARADE(撮影=はぎひさこ)

――あの12人編成での最後のライブを経て、さらに前に進んで行こうとしているギャンパレを感じさせてくれるのが、今回のシングルです。「Sparkling Moon」を手掛けてくださったのは不眠症さん。ギャンパレの曲を手掛けたのは、ミキさんとユアさんのユニット曲「トーナリティ」に続いて2曲目ですね。

ヤママチ:不眠症さんの楽曲は音の高低差が激しかったり、リズムも普段のギャンパレの曲と違うので難しいんですけど、11人で歌った時にどうなるのかがレコーディングの時から楽しみでした。できあがった曲を聴いた時は、「彼女はこういう歌い方もできるんだ?」とか、メンバーに関するいろいろな発見もあったりして。

ナルハ:メロディや音の感じがいろいろ変化し続けるので、聴いていてもすごく楽しいです。ライブでもいい形でお届けしたいですね。

――これもいつかバンドでやれたらいいですね。生のホーンが入ったらかっこいいですよ。

月ノ:絶対にいいですよね!

――月ノさんは、歌ってみていかがでしたか?

月ノ:今までにあまりなかった感じの曲なので、「歌、むず!」というのをまず思いました。レコーディングで録ってくださった方に「声合わないね」とも言われて(笑)。私は結構声量があって、まっすぐな声質なので、おしゃれでジャジーな曲に合いにくいというのは自分でも思っています。そのまままっすぐ歌っても浮いちゃうだろうなと思って、自分なりに声をちょっと鼻にかけてみたり、あえて力を抜いて高音を出してみたりとか、いろいろやってみました。ライブで歌うのは緊張しますけど、楽しみですね。

――タイトルに「Moon」が入っていますから、月ノさんのために作られた曲だと思うくらいでいいのかもしれないですよ。

月ノ:たしかに! 頑張ります(笑)。

――キャ・ノンさんは、歌ってみていかがでしたか?

キャ・ノン:『ワカコ酒 Season8』のオープニングテーマなので、イメージが湧きやすい曲でした。夜の街をお腹を空かせながら歩いている雰囲気を想像して、ワクワクしましたね。

――かなり歌の難易度の高い曲ですよね?

マイカ:そうなんです。譜割りが独特なので、私も苦戦しました。でも、覚えたら歌うのがすごく気持ちいいですね。こういうおしゃれな雰囲気の曲、好きなんです。

――おしゃれな曲もギャンパレは似合いますよ。「GANG PARADE」みたいな治安が悪そうな曲も非常に似合いますが。

マイカ:ガラの悪い「おりゃあ!」みたいな曲も好きですけどね(笑)。でも、ギャンパレはこういう曲も歌えるんです。振り付けは今、制作途中なんですけど(取材は12月上旬に実施)、ミュージカルっぽい感じを入れようかなと思っています。不眠症さんは、『ワカコ酒』の主人公のワカコがお酒と会話しているようなイメージで曲を作ったとおっしゃっていたので、そこも振り付けにうまく反映させたいです。

――間奏が長いですし、ダンスの見せ場が満載になりそうな予感です。

マイカ:歌割りも複雑で、5人や8人で歌ったりとか、歌っていない人のほうが少ない箇所も多いので、それを面白くパフォーマンスに活かしたいです。どうしようかずっと考えていて、今も頭がいっぱいなんです。考えるのを一旦やめて寝かせていたんですけど、そろそろまた考えないと(笑)。頑張ります!

――『ワカコ酒』はファンがたくさんいる作品ですから、ギャンパレを知ってもらえる、いいきっかけにもなると思います。

月ノ:『ワカコ酒』のファンのみなさんにも、この曲を好きになっていただけたらいいですよね。実は私たち、エキストラとしてドラマ本編にも出演させていただいているんです。

ヤママチ:ワカコがお酒を飲んでいるお店のお客さんのなかに私たちが混じっていたりして。

マイカ:ご飯がめっちゃ美味しかったです。

月ノ:(笑)。

マイカ:一気にいっぱい食べちゃうと撮影の場面が繋がらないから、ちょっとずつ食べないといけないんですけど……。

ヤママチ:カットがかかった瞬間に、スタッフさんがラップをかけてくださるんです。

月ノ:ベビとドクは食べ過ぎて怒られたらしいです(笑)。

――(笑)。月ノさんは、何を食べたんですか?

月ノ:私は、いろいろなお料理を出してくださる居酒屋での撮影でした。そこの女将さんがとても気さくで、男性アイドルのライブとかによく行っているそうで、「アイドルの活動、頑張ってね」と言ってくださって仲良くなりました。今度、また食べに行こうと思っています。

――『ワカコ酒』に出演しているみなさんを探すのも、遊び人の楽しみになりそうですね。

ヤママチ:ぜひ見つけてください! 「今回はあのメンバーが出てる!」とか、探すのが面白いと思います。

――ギャンパレのメンバーで美味しいお酒とお料理が好きなワカコみたいなタイプはいるんですか?

月ノ:ミキじゃない?

ヤママチ:うん。

マイカ:ミキは結構ワカコです(笑)。

ヤママチ:撮影の時、ワカコ(武田梨奈)がビールを飲むのを見ながら「いいなあ」ってずっと言っていましたからね(笑)。

自分たちの想いが投影された草野華余子提供「グッドラック・マイフューチャー」

GANG PARADE(撮影=はぎひさこ)

――今回のシングルのもうひとつのタイトル曲は、「グッドラック・マイフューチャー」。草野華余子さんの作詞作曲ですね。

ヤママチ:ギャンパレの曲を作っていただけることになってびっくりしました。「え? あの草野華余子さんで合ってますか?」と思っちゃったくらいで。

――今のギャンパレがとても表現されている曲だと思いました。

月ノ:この曲の作詞にとりかかる前に、「あなたにとって“GANG PARADE”とはなんですか?」「今の気持ちを素直に、殴り書きでもいいから教えてください」というふうに、草野さんがメンバーにいくつか質問をくださったんです。それが、ユユの脱退をメンバーが知った直後だったんですよね。メンバーそれぞれの気持ちを草野さんに送らせていただいて、それを楽曲に込めてくださっています。別れが重なったタイミングの私たちにぴったりだと思います。自分たちの想いがそのまま投影されているので、歌っているとすごく気持ちが入ります。

マイカ:こんなにストレートな歌詞の楽曲は、久しぶりだと思います。歌う時は胸にくるものがあって。振り付けは、ユユを見送るイメージにしようと思って作りました。別々の道に進むのを応援すると同時に、心残りでもあって。でも、「私たちは進むよ」という気持ちが表現されている楽曲なので、その感じが振りに出せたらいいなあと思っていました。

ナルハ:過去を大事にしながらも、前をちゃんと見ている曲なんです。LINE CUBE SHIBUYAのダブルアンコールで歌わせていただいて、とても胸に刺さるものがありました。初披露だったので、すごく緊張しましたけど。

キャ・ノン:新しいSEが流れて、11人編成でステージに立って初めて歌う曲でもあって。初披露したことで形になったといいますか。自分たちの覚悟を伝えられたのかなと思っています。「いろいろあるけど、私たちは歌を歌い続けていきます」というのは遊び人に示したいことだったんです。

ヤママチ:いい曲ですよね。力強さもありますけど、儚さ、寂しさも入っていて、今の自分たちの心情をすごく表せていると、私も感じています。11人で遊び人のみんなにお届けする最初の曲がこれでよかったです。今年に入ってふたりのメンバーが脱退した状況なので、「ギャンパレは今後どうなってしまうのか?」とマイナスに思っている人もいると思うんです。そこで、「ギャンパレはこれからも続いていくし、11人全員が前を向いて頑張っていこうという気持ちでいるよ」とこの曲を通して伝えられたらいいなと思いながらパフォーマンスをしていました。それが伝わっていたら嬉しいです。

――MVもグッとくる仕上がりでしたね。メンバーが少しずつ合流するのが、ギャンパレの歴史とも重なりました。

ヤママチ:ありがとうございます。素敵なMVを作っていただきました。

GANG PARADE「グッドラック・マイフューチャー」Music Video

――サビ終わりの全員の手の形、「お黙り犬」ですよね?

月ノ:その通りです(笑)。

――親指だけ離して、他の4本はくっつけて揃えるのが“お黙り犬”。握りこぶしの小指側を正面に向けるのは“伊達巻”だと前に教えていただきました。指先まで全員で揃えるために作られたギャンパレ用語ですよね?

キャ・ノン:そうです! 覚えていただけて嬉しいです(笑)。

マイカ:「グッドラック・マイフューチャー」の振りの手を広げるところは、全部“お黙り犬”。あと“伊達巻”も出てきますね。この曲は、“伊達巻”と“お黙り犬”の曲です(笑)。

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