GANG PARADEは変化を恐れず未来へ突き進む 今11人で歌う希望と可能性、すべてを詰め込んだ2つの新曲を語る
11人編成となったGANG PARADEの初作品『Sparkling Moon / グッドラック・マイフューチャー』。ボカロP・不眠症が書き下ろした2025年1月放送開始のBSテレ東ドラマ『ワカコ酒 Season8』オープニングテーマ「Sparkling Moon」、草野華余子が手掛けた歌詞と曲が変化を経て力強く前に進もうとしているメンバーたちの姿と鮮やかに重なる「グッドラック・マイフューチャー」――ふたつのタイトル曲が、新体制への期待を存分に高めてくれる。今作に込められた想いとは? チケットがソールドアウトした11月30日開催のLINE CUBE SHIBUYA公演について、そして今後の活動への意欲も語ってもらった。(田中大)
LINE CUBE SHIBUYAワンマンと11人体制のスタート
――LINE CUBE SHIBUYAでのライブ、バンドスタイルでびっくりしました。事前告知していなかったですよね?
月ノウサギ(以下、月ノ):はい。サプライズでした。
ヤママチミキ(以下、ヤママチ):配信の時にちょっと匂わせたら、その日の夜にLINEでマネージャーさんから連絡がきて、「ほんとにやめてくれ!」って怒られたんですけど(笑)。
キャン・GP・マイカ(以下、マイカ):バンドスタイルのライブはずっとやりたかったんです。バンド演奏だと、その時にしかないものがよりステージで出るんですね。すごく楽しかったです。
月ノ:「ギャンパレもいつかバンドでライブをやってください」とよく言われていたので、夢が叶いました。何度も聴いてきた自分たちの曲ですけど、ライブ中はずっとゾクゾクしていました。
ヤママチ:私は10月12日にソロのイベント(『月刊偶像 主催公演 第一回「夢現」』)をバンドスタイルでやらせていただいて、そこでいろいろ歌ったんですけど、ギャンパレの曲も2曲歌ったんです。その時も、いつもとは違うものがお客さんに伝わるのを感じていたので、その1カ月半後くらいにGANG PARADEとしてのライブもバンドでできて嬉しかったです。バンドのみなさんもすごく楽しそうにしてくださっていましたし、相乗効果でライブがどんどんよくなっていくのを感じました。
――「シグナル」の時、キャ・ノンさんが〈声聞かせて〉と歌ったところでバンドの演奏が止まって、遊び人(ファンの呼称)の声が響き渡ったじゃないですか。ああいうのも、バンドならではでしたよね。
キャ・ノン:はい、とてもドキドキしました。その後のミキの歌が入るところも、彼女のタイミングで入ってよかったんです。だから、私はそこをミキに委ねて、「いつ入るのかな?」と思っていました。「え? 何が起こったの?」というお客さんの驚きが喜びに変わっていくのも楽しかったです。
――「pretty pretty good」のイントロでのナルハさんのMCを経て歌がスタートするあの感じも、生演奏ならではだったと思います。
ナルハワールド(以下、ナルハ):そうですね。ああやってイントロで喋ることは今まであまりなかったから、まさにバンドならではだったと思います。歌うのも楽しかったです。後ろを振り返ると(バンドメンバーがいるのが)嬉しくて、ニコニコしちゃいました。
――バンドでのライブに合わせて、マイカさんはダンスをアレンジしたんですよね?
マイカ:はい。主には「Gangsta Vibes」と「Plastic 2 Mercy」でしたね。「Plastic 2 Mercy」は、アウトロを伸ばすアレンジで。リハのその場の空気感でアウトロが長くなっていったんですけど、「こうすればタイミングがわかりやすいよね?」とバンドのみなさんが調節してくださったりして。「Gangsta Vibes」もゲネ前のリハで演奏してくださったのを録音して、それを聴いて振りを作りました。いつもメンバーと一緒にたくさん準備をするんですけど、より密に準備を重ねて臨んだライブでしたね。
――テラシマユウカさんの脱退は寂しいですけど、最後にあのライブを12人でできたのはとてもよかったと思います。
マイカ:ありがとうございます。ユユもめっちゃすっきりした顔をしていました。晴れやかでしたね。
――SiSの仲間でもあるユイ・ガ・ドクソンさんが涙をこらえて上を見上げるという、今までに見たことがなかった姿も印象的でした。
マイカ:あれはもう、ほぼ泣いていました(笑)。
ヤママチ:本人は「泣いてないよ」って言っていましたが、あれはアウト(笑)。