GLAY×JAY、山下智久×TAEHYUN、香取慎吾×SEVENTEEN……ベテラン勢も意欲、日韓コラボは次のフェーズへ
GLAY×JAY、山下智久×TAEHYUNなど、相次ぐベテランによるコラボ実現
そうしたベースがあった上での、最近のコラボレーションの様相を眺めていると、昨今はLE SSERAFIMとAdo、imaseといった若手アーティスト同士の共作だけでなく、第一線で長く活躍を続けているベテランアーティストとK-POPの次世代アーティストとのコラボが新たなトレンドになりつつあるように感じる。そしてそのコラボは、良い意味で化学変化を起こして双方の魅力を引き出しながら、両者のファン層の心を掴んでいるように思える。
本稿の冒頭で少し触れた山下智久とTOMORROW X TOGETHERのTAEHYUNによるコラボ楽曲「Perfect Storm (feat. TAEHYUN of TOMORROW X TOGETHER)」は、山下主演のドラマ『ブルーモーメント』の挿入歌ということもあって大きな話題を集めたが、交差する2人の歌声やラップが、疾走感あるサウンドとよくマッチしていて非常に聴きごたえのある一曲に仕上がっている。
また、GLAYとENHYPEN JAYによる「whodunit」は、ハードなロックサウンドとダンサブルなリズムが融合した中毒性のある一曲。その中に響くJAYの突き抜けるような歌声を聴いていると、JAYの歌唱力の高さを改めて実感する。そして同時に、GLAYらしいサウンドのおもしろさとバンドサウンドの魅力、GLAYの演奏のクールさを改めて堪能する楽曲となったのではないだろうか。
また、少し前になるが昨年2月には香取慎吾がSEVENTEENとコラボした「BETTING」をリリースして話題となっていた。同楽曲はSEVENTEENとしては初の日本人アーティストとのコラボに。WOOZIの楽曲制作力と、JEONGHAN、MINGYU、SEUNGKWANのボーカルやラップのスキル、香取の引き出しの多い表現力で、何度聴いても新しい魅力を発見できる深みのある一曲となっている。
こうした「日本のベテランアーティスト×K-POP次世代アーティスト」という新たなコラボが見られるようになってきているのは、日本におけるK-POPの人気が確立し、一定規模のファン層が築かれていることが大きな影響を与えていることは間違いないだろう。また、昨今のK-POPシーンは、アジアかつ世界へとファン層を広げつつある。日本のアーティストにとってはアジアや世界への入り口として、韓国のアーティストにとっては日本国内の認知度向上に繋がるため、コラボを行うという側面もあるのかもしれない。
いずれにせよ、日韓アーティストのコラボは、かつての“挑戦的な取り組み”というフェーズから、もはや一つの王道の楽曲制作スタイルとなりつつある。今後も日本では、多彩なコラボレーションが見られるのではないだろうか。
「“GLAYと知り合えてよかった”と思ってもらえる生き方を」 TAKUROに聞く、30周年迎えたバンドの現状
GLAYからデビュー30周年記念シングル『whodunit-GLAY × JAY(ENHYPEN)-/シェア』が届けられた。EN…
香取慎吾×SEVENTEEN、草彅剛主演ドラマ主題歌がバイラル好調 互いの魅力を引き出し合う絶妙なバランス感覚
Spotifyの「Daily Viral Songs (Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spo…