BE:FIRST MANATO、独自の質感を持った歌声の魅力 ニュアンスで聴かせるR&B的アプローチを分析
2月14日に、BE:FIRST・MANATO、MAZZEL・KAIRYU、REIKO、STARGLOW・KANONによる楽曲「BUBBLE」が配信リリースされた。同時に『BMSG FES'25』のパフォーマンス映像も公開。歌唱力に定評があるメンバー4人それぞれの歌声と新たな化学反応が楽しめるとあり、すでに大きな話題になっている。今回はその中でもMANATOの歌声に注目してみたい。
MANATOと言えば安定感抜群の歌唱力を持っており、ライブでもピッチがブレることのないボーカリストだ。かつ、歌に感情を的確に乗せることができるのも魅力の一つで、楽曲の世界観を正しく表現できる。5月6日リリースのBE:FIRST 9thシングル『BE:FIRST ALL DAY』に、MANATOのソロ曲「Rain on me ~One of the BE:ST-05 MANATO~」が収録されることも発表され、彼の歌声にさらなる注目が集まりそうだ。
そんなMANATOは、R&B的なアプローチをすることも多い。R&Bは、確固たる歌唱力を前提に、その発声のタイム感やニュアンスのコントロールで聴かせる音楽だ。MANATOがそれをやって魅せている瞬間が、これまで公開された映像にもたっぷり詰まっている。
先述した「BUBBLE」からは、歌における土台の強さが見える。MANATOの歌声は非常にクリアで、歌詞の内容をしっかり聴き取ることができる。さらにミドル成分が強いのか、透明感がありつつも芯を感じられるのも特徴だ。中音域で歌っているため、甘さに寄せすぎない透明感が作られているのだろう。こうした土台は、楽曲に込められたメッセージをしっかり伝えるのに欠かせない要素だ。
2024年11月にYouTubeで公開された竹内まりやの楽曲「プラスティック・ラブ」をカバーした動画からは、余白の美しさを感じる。ほんの少しだけレイドバックして歌っているようで、それが心地よい“間”を生み出しており、洗練されたニュアンスに繋がっている。またファルセットでの声の抜け方や、力まない高音が美しいのも印象的だ。こうした透明感や余白があるからこそ、R&B的なアプローチに聴こえるのだろう。
さらに、2024年12月に公開された『BMSG FES'24』のShowMinorSavageによる「Thinkin' bout you」のパフォーマンス映像からはテクニックの高さも窺える。複雑なトラックであってもリズム感が抜群で、独自のグルーヴが生み出されている。フェイクも“テクニック”として見せつけるのではなく、楽曲の中のひとつの“流れ”として溶け込む。トラックに乗って歌うというよりも、トラックと一体になることができるのがMANATOの歌声なのだろう。もちろん、溶け込むと言っても、MANATOは強固なスキルを持っているため、トラックに埋もれてしまうことはない。
クリアで芯のある声質、余白を生むタイム感、そしてトラックとの一体感。MANATOの歌声は、ニュアンスで聴かせるR&B的アプローチを着実に体現している。だからこそ、グループの中でも彼の歌声は独自の質感を持っているのだ。R&Bの感覚を消化したボーカリストとして、さらなる存在感の広がりにも注目だ。


























