TWICE、SEVENTEEN、BTS、BLACKPINK……世界で活躍し続けるK-POP第3世代

 LE SSERAFIMやIVE、NewJeans、Stray Kids、TOMORROW X TOGETHERなど、K-POPシーンは今、第4世代の活躍がめざましい。彼ら、彼女らがカムバックするたびに、売上枚数やBillboardチャートなどで“K-POP初”の冠がついた記録更新を達成することも珍しくない。

 しかし、そのような第4世代の躍進が続く一方で、グループ初のヨーロッパ単独公演が実現するTWICEなど、K-POPのファンダムが世界に広がる大きなきっかけをつくった第3世代のアーティストもその勢いを落とすことなく、次なるステージで活躍を続けている。第3世代はこれまでの実績をもとに今後もK-POPシーンの新たなフィールドを切り拓いていくと考えられ、その活動の広がりを見逃すことはできない。

 そこで本稿では改めて、活躍し続ける第3世代のグループを一部紹介し、直近の活動について振り返ってみたい。

TWICE:ワールドツアー日本公演は22万人動員、秋には初のヨーロッパツアーを開催

 第3世代の中で今最も話題の多いガールズグループのひとつが、TWICEではないだろうか。彼女たちは6月5日0時に、公式SNSで新たなイメージ画像をサプライズ公開。投稿内の「You're #KillinMeGood August 2023」という言葉とともに、ファンの間で大きな話題となっている。

TWICE「Hare Hare」Music Video

 そんな彼女たちは現在、ワールドツアー『TWICE 5TH WORLD TOUR ‘READY TO BE’』を開催中だ。同ツアーの日本公演は5月に東京・味の素スタジアム、大阪・ヤンマースタジアム長居で開催され、4日間でおよそ22万人を動員。大盛況のうちに公演が終了したことは記憶に新しい。日本での10枚目のシングルとして5月31日にリリースされた「Hare Hare」も、公式YouTubeで公開された表題曲MVが、すでに再生数が1000万回を超えており、改めて日本国内での人気の高さがうかがえる(6月10日現在)。

 TWICEは今後、ロサンゼルスやシアトル、ニューヨークなどの米国各地とカナダを巡った後、9月からはデビュー後初めてのヨーロッパ単独ツアーを行う。ヨーロッパツアーのチケットは、発売開始から早々に完売。イギリスとフランス、ドイツを訪れる同ツアーの反響も非常に大きいようだ。さらに、3月にリリースした『READY TO BE』がアメリカの「Billboard 200」で2位を記録するなど、楽曲においても、自身の持つ記録を次々と塗り替え続けている。

 今年の10月でデビュー8周年を迎えるTWICE。8年間の活動の中でキャリアを常に一歩先へと前進させながら、世界の音楽シーンでも存在感を示すという偉業は、なかなか真似できるものではない。彼女たちの活動が今後どこまで広がり続けるのか、大きな期待がかかる。

SEVENTEEN:10thミニアルバムでキャリアハイ達成、8月には日本ツアーも開催

 TWICEと同じく2015年にデビューしたSEVENTEEN。彼らもデビュー後から徐々にその活動を拡大し、現在も活躍し続けている第3世代のグループのひとつである。

SEVENTEEN (세븐틴) '손오공' Official MV

 SEVENTEENは直近で、4月24日に10枚目のミニアルバム『FML』をリリース。同アルバムは、アメリカの「Billboard 200」で自己最高となる2位にランクインしたほか、その後も4週連続で同チャートにランクイン(※1)。発売開始から1週間以内の初動販売枚数も455万枚を超え、K-POP史上最高記録を打ち立てるなど、キャリアハイを達成した。

 コンサートで言えば、2022年に韓国、日本、北米など22都市を6ヵ月にわたって巡ったワールドツアー『SEVENTEEN WORLD TOUR [BE THE SUN] 』を開催。全29公演を走り切り、成功裏に終了させている。

 さらには、2023年8月にグループ初となる日本でのベストアルバム『SEVENTEEN JAPAN BEST ALBUM』のリリースが決定。それにともなって、9月から東京、埼玉、愛知、大阪、福岡の5都市を訪れる日本ツアーの開催も発表されている。

 このようにデビューから9年目を迎える今も多くのファンを魅了し続けるのは、SEVENTEENのメンバー自身が楽曲や振付の制作に携わる中で、ファンに伝えたいメッセージをさまざまな形で表現し続けてきたからだろう。表現の多様さと、一度聴けばリスナーの心を捉えて離さない楽曲のパワーが、彼らを世界で活躍するアーティストへと押し上げているのである。

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