King & Prince 髙橋海人、『だが、情熱はある』オードリー 若林役が高評価 ダンス、漫画、演技……各所で培ってきた表現力
King & Princeの髙橋海人とSixTONESの森本慎太郎が主演するドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)は、4月16日に第2回の放送を終えた。人気芸人である若林正恭(オードリー)を髙橋、山里亮太(南海キャンディーズ)を森本が演じているが、2人が演技で見せる若林と山里の高い完成度に、多くの驚きの声があがっている。ドラマが始まるまでは、山里に酷似した森本のビジュアルに対する感想が多かったが、ドラマが始まってからは、髙橋が演じる若林の話し方があまりにも本人に似ている、という感想も目立つようになってきた。
まず、演技の中で発せられる髙橋の声が、若林に非常に似ていることに驚く。おそらく、声色、声の音程、話すリズムが、若林本人のものにかなり近いのだ。そして声だけでなく、顔の表情、体の姿勢、手の角度までもが、いかにも若林がしていそうなものばかりだ。ドラマを見ていると、髙橋が若林にしか見えなくなるから不思議である。髙橋がどうやって会得したかは定かではないが、若林の話し方の特徴を細かいところまで的確に捉え、それを高いレベルで再現しているのは間違いない。
歌番組やバラエティ番組などで髙橋が話す姿を見ると、髙橋自身の話し方や佇まいも、独特の個性があることがわかる。一方、ドラマのモデルとなっている若林本人も、その話す姿は若林固有の個性に溢れている。少なくともドラマが始まるまでは、髙橋と若林の個性に対して、似ているという声はほとんど聞かれなかったと思う。にもかかわらず、『だが、情熱はある』での髙橋の演技は、驚くほど若林を彷彿とさせる。何より、ほとんどの人が知らないはずであるデビュー前の若林に対して、いかにも若林っぽいと思わせてしまう説得力が、髙橋の演技にはあった。これは、単に髙橋は若林の真似が上手いのではなく、脚本と演出から髙橋が想像力を駆使して、若林の人格を表現しているからに他ならない。こうした髙橋の想像力や表現力は、彼自身がこれまで取り組んできた多彩な活動ともリンクする。
髙橋といえば元々、ダンスのイメージが強い。幼少期よりダンスに取り組み、ジャニーズ事務所入所前は数々のダンス大会で優勝した経験を持つ。King & Princeでも、そのダンススキルでグループの質の高いパフォーマンスに貢献している。また、ダンスに特化したジャニーズ事務所のYouTubeチャンネル『+81 DANCE STUDIO』では、SMAPの「SHAKE」を髙橋が振付し、ジャニーズ内でも随一のダンススキルを誇るTravis Japanと共演した。髙橋がダンスというジャンルで見せる想像力や表現力は、ジャニーズでも大きな存在感を放っている。