世が世なら!!!、最高に愛くるしい6人組の素顔 2ndシングル『ウオー!サオー!』で証明するグループのコンセプト
2021年、つばさレコーズの男子部門「つばさ男子プロダクション」設立と共に誕生したボーイズグループ、世が世なら!!!。3カ月に渡るプレ始動期を経て、2022年8月31日にシングル『鼓動のFighters』でCDデビューを果たした彼らが、2023年3月22日、2ndシングル『ウオー!サオー!』をリリースした。世が世なら!!!といえば、昨年、シングル『チグハグ』で同時デビューしたTHE SUPER FRUITとはよき仲間であり、ライバルのような存在。最新シングルもまた、2組同時リリースとなっており、世が世なら!!!にとって今作は勝負をかけた自信作なのだという。
そこでリアルサウンドでは、THE SUPER FRUITへの闘志を燃やしながらも、自分たちらしく突き進む6人にインタビュー! つばさ男子プロダクションのチーフマネージャーであり、グループのプロデューサー的な部分も務める堀切裕真氏から寄せられたコメントと共に、世が世なら!!!の魅力に迫った。(斉藤碧)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】
“真面目型おふざけ集団” 世が世なら!!!の強みは?
――初登場なので、まずは自己紹介からお願いします。
大谷篤行(以下、大谷):今年1月に18歳になりました。高校3年生の大谷篤行です。好きなことは、運動と食べること。世が世なら!!!(通称:世が世)は“真面目型おふざけ集団”というキャッチコピーを掲げて活動しているので、アーティスト写真も真面目なバージョンと変顔バージョンがあるんですけど、僕は世が世になる前から変顔が特技です(笑)。そんな振り切った表情に注目してください!
内藤五胤(以下、内藤):20歳の内藤五胤です。自分はアニメと甘いものが大好きで、二次元とお菓子を栄養にして生きています。グループ内では最年長ということもあり、進行役を任されることも多いんですけど、ウチはあえてリーダーを決めずに活動しているので、ある意味みんながリーダーなんです。だから僕も、その時々でまとめたり、フォローを入れたりしながら、良い意味で気楽に活動しています。
――ダンスリーダーやボーカルリーダーはいるんですか?
大谷:それもいなくて、わからないことがあったら、その都度わかる人に教わるっていうスタイルですね。本当に“支え合い”で成り立ってるグループだなって思います。
笠松正斗(以下、笠松):18歳の笠松正斗です。僕は周りから「ふわふわしてる」とか「癒し系」って言われることが多くて、話せばわかると思うんですけど、“滑舌悪い担当”でもあります(笑)。日課は、自分が推しているアイドルのライブ映像を観ることと、朝風呂に入ることです。
橋爪優真(以下、橋爪):2月に17歳になりました。グループ最年少、高校2年生の橋爪優真です。僕はゲームが趣味で、暇さえあればずーっとゲームをしてますね。でも、1人が好きというわけではなくて、結構寂しがり屋なので、ベッドにはたくさんぬいぐるみを置いて一緒に寝てます(照笑)。
橋爪以外のメンバー:かわいい~(笑)!
中山清太郎(以下、中山):18歳の中山清太郎です。自分はファッションが大好きで、ファッションセンスだったら、メンバーの誰にも負けない自信があります。ヘアセットも得意で、自分の髪はもちろん、メンバーの髪をセットすることもありますね。関東出身のメンバーに囲まれて、唯一関西出身ということで、関西弁とコミュニケーション能力の高さも武器だと思っています。
大谷:清太郎は他にも得意なことがたくさんあるでしょ? 絵も描けるし、ビートボックスもできるし。
橋爪:盛り上げ上手でもある!
内藤:アビリティー高いな!
中山:……まぁ、そんな感じです(笑)。(まんざらでもない表情)
添田陵輔(以下、添田):19歳の添田陵輔です。自分は小学校1年生から高校3年生まで、ずっとサッカーをやっていました。高校時代にはジュニアユースで活動していたこともあって、そこから心機一転して世が世に加入したので、ちょっと異色の経歴だと思います。
――清太郎くんと陵輔くんは、先に決まっていた4人がスカウトしてきたんですよね?
添田:そうですね。なので、このメンバーの中でどうやって個性を発揮しようかなって考えたんですけど……僕、すごく抜けてる人間なんですよ。しかも、他人にご迷惑をおかけするタイプの(一同笑)。
橋爪:この取材に来る時も、衣装用の靴を忘れてきましたからね(笑)。
添田:すみませんっ!(ペコペコお辞儀をする)
――スタイルも良くて、一見何でもそつなくこなしそうなのに。
内藤:そうなんですよね。だからこそ、なんか憎めないというか、いじられキャラとして成り立っているのかなって思います。でも、ちゃんと反省しろよ!?
添田:はい! 今後は気をつけます!(一同笑)
――さて、気合いを入れ直したところで。グループとしての強みや音楽性についても教えてください。
橋爪:世が世なら!!!というグループ名には、“弱者からの逆襲、世の中をひっくり返す!”という熱いメッセージが込められているんですけど、僕も含め、現役男子高校生を中心に結成したグループなので、ステージ上ではとにかく賑やかで! お客さんを巻き込んだ楽しいライブが、世が世の強みだと思っています。
大谷:それこそ、ライブを“エクササイズ”と呼んで、腕にカロリー測定バンドを着用してパフォーマンスするのは、僕らならではだなって思いますね。デビューシングルのリリースイベントの時には、お客さんにもカロリー測定バンドを配って、目標カロリーを目指して、みんなで暴れたこともありました(笑)。
橋爪:そうやって、一つひとつのことに真面目に向き合って、全力でふざける。それが、僕たちがキャッチコピーとして掲げる“真面目型おふざけ集団”です。
内藤:音楽性に関しては、本格的なバンドサウンドをベースに、ラウドロック×トンチキソングの融合をテーマに作られたデビューシングル曲「鼓動のFighters」、グラムロック×トンチキソングの融合がテーマの2ndシングル曲「ウオー!サオー!」……と、毎回いろいろな曲調に挑戦させてもらっていて。1曲の中でもいろいろな一面を見せられるのが、世が世の楽曲の魅力だと思います。振付にも、世が世らしいコミカルな部分とカッコいい部分が、バランス良く詰め込まれていますし。そのギャップを際立たせるためにも、これからさらに、歌やダンスを頑張っていこうと思っています。
中山:ロック調の楽曲だけでなく、CDデビュー前にリリースした「いとしき世界」のようにゆったりと歌うバラードや、裏デビューシングル曲「Winter Prince」のようなキラキラとした王道アイドルソングもありますし、いろんな僕らを楽しんでもらえたら嬉しいです。
――もともとアイドル好きな正斗くんは、個人的に好きなグループを推す一方で、世が世の楽曲とどのように向き合っているのでしょうか?
笠松:いろんな音楽性のアイドルや楽曲が存在する中で、僕は聴いていて元気になれる音楽が好きなんですけど、それに対して世が世の音楽は、自分が歌って踊ることで楽しさを感じられる曲という印象ですね。この6人でパフォーマンスするたびに、どんどん世が世が好きになっていくし、毎回違った雰囲気の曲をもらえるので、今まで触れてこなかったジャンルに挑戦する楽しさも感じています。あと、自分がファン目線でライブを観ているからこそ、こういうことをしたら喜んでくれるんじゃないかな? っていうイメージが湧きやすくて。世が世のライブでも、パフォーマンスにアレンジを加えるお手伝いをしたりしています。
――ファン心を熟知しているメンバーがいるのは心強いですね。
添田:そうですね。実際にファンの人からの反響もあるし、正斗はファンの人の気持ちをよくわかってるな~って思います。
大谷:しかも、ライブだけじゃなくて、SNSの使い方も抜群に上手いんですよ。「これ、絶対みんな喜ぶだろうな」っていうオフショットを載せたりしてて。
笠松:最近、ファンクラブが開設されたんですけど、そこでもFC限定の動画や写真をたくさん投稿してるので、ぜひチェックしてほしいですね(満面の笑み)。
中山:営業上手(笑)!
――他のメンバーはどういう音楽が好きなんですか?
中山:僕はK-POPが大好きなので、好きなグループのMVやダンスプラクティス動画をよく観てますね。で、自分とスタイルの似ているメンバーさんの動きを真似してみてます。そうすれば、ダンスや見せ方が上手くなる気がして。
添田:ダンスグループでいったらBTSさんも聴くんですけど、僕は基本的に、ONE OK ROCKさんやSPYAIRさんといったロックバンドが好きですね。静かに聴かせる曲というよりは、がなりながら歌うような曲や、ライブで盛り上がる曲が好きです。世が世に入る前は単純に好きで聴いていた曲も、最近は「この歌い方はどうやるんだろう?」とか「自分でもできるようになりたいな」とか、技術的なことを考えながら聴くようになったので、それを実際に自分の強みに変えていけたらいいなと思っています。
大谷:僕は王道のJ-POPがルーツです。パフォーマンス面はK-POPもすごいなって思うし、好きなんですけど、聴いていて素直にいいなぁ~と思えるのはJ-POPなんです。なので、ストレートなメッセージソングが多い世が世の楽曲は、僕にとってドストライクですね。
橋爪:僕は結構幅広いジャンルを聴きますね。お姉ちゃんがジャニーズ好きだったので、昔は僕もジャニーズを聴いていましたし、今は阿部真央さんや井上苑子さん、優里さんといったシンガーソングライターの方が歌う恋愛ソングや、洋楽もよく聴きます。今のところ、世が世には日本語詞の曲しかないんですけど、海外の方にも応援してもらえるグループになりたいので、英詞の曲にもいつか挑戦してみたいです。
――2ndシングル曲「ウオー!サオー!」の歌詞に〈遠きブラジルへ(YEAH!)いまだみぬ友へ(YEAH!)〉とあるように、優真くんも世界進出を見据えているんですね。
橋爪:そうですね!
大谷:夢はでっかく持たないとね。
内藤:うんうん。世が世は日本語の歌詞もわかりやすいですし、振付もキャッチーなので、言語の壁を越えやすいグループなんじゃないかなって思います。
――そして五胤くんのルーツは、やっぱりアニソン?
内藤:確かに、そうなんですけど(笑)。バンドも好きで、僕らと同じように、ヒットを夢見て頑張っているインディーズバンドを探してよく聴いていますね。まだメジャーデビューしていないからこそ生まれる熱量のある歌詞や表現が、すごく素敵だなと思いますし、その姿を見て、僕ももっと頑張らないと! と励まされています。
――そう考えると、共にデビューに向けて準備をしてきて、同時CDデビューを果たしたTHE SUPER FRUIT(通称:スパフル)は、今のみなさんにとって、どんな存在なのでしょうか?
添田:最高の仲間であり、最高のライバルっていう認識は、ずっと変わらないですね。ただ、昨年夏にスパフルが「チグハグ」でいきなりヒットした時は、もちろん嬉しい気持ちもありながら、そんなに差がつくとは……っていうショックな気持ちもありました。
橋爪:昨年の「チグハグ」ブームって、世間から見たら「THE SUPER FRUITっていう新グループが出てきたんだぁ!」っていう印象だったと思うんですけど、スパフルとずっと一緒にいた僕らからすると、「何が起こったんだ!?」っていう感じだったんですよ。身近な友達も「チグハグ」言ってるから、しばらくこの状況をどう受け止めていいかわからなかったんです。
内藤:かといって、「俺、スパフルと同期グループなんだよ」って言えるくらいの実力がないことは、自分たちでわかっていたので。その状況がもどかしくもあり、悔しかったですね。
橋爪:なんていうか、一緒にサッカーを始めたお兄ちゃんがプロになっちゃった! みたいな気持ちだったよね?
橋爪以外のメンバー:???(ピンときていない表情)
橋爪:みんなには、あまり刺さらなかったみたいですけど(笑)。個人的にはそういう感覚だったので、僕らも早くお兄ちゃんに追いつこう! っていう意気込みで活動しています。
内藤:でも、そもそも全然方向性の違う2組なので、スパフルのライブを観ていると、「ここはスパフルがすごい」って思うこともあれば、「ここは俺らのほうが勝ってるじゃん」って思うこともあって。今後も刺激を与え合いながら、自分たちの良さを再認識しながら、一緒に成長していけたらいいなと思っていますね。
大谷:良い関係性だよね。
内藤:そうだね。……と言いつつ、2ndシングル『ウオー!サオー!」は、「お兄ちゃん、そこどけよ!」みたいな作品になっています(一同笑)。