関ジャニ∞、築き上げた関西ジャニーズとしての新境地 可能性を広げた独自の歩みを追う

 2017年の『ジャム』以来約4年半ぶり、5人体制になってからは初のオリジナルアルバム『8BEAT』を11月17日にリリースする関ジャニ∞。本作には5人体制後にリリースされたシングル表題曲「友よ」「Re:LIVE」「キミトミタイセカイ」「ひとりにしないよ」に加え、先日放送された『ベストヒット歌謡祭』(読売テレビ・日本テレビ系)にて披露され、ド派手なパフォーマンスが話題となった生田斗真主演映画『土竜の唄 FINAL』主題歌「稲妻ブルース」も収録。リリースを待つeighter(関ジャニ∞のファン)たちを中心に大きな盛り上がりを見せている。本稿ではアルバム発売を機に、現在猛烈な勢いで認知度が増している関西ジャニーズにおいて、関ジャニ∞が築き上げてきた先駆者としての軌跡を振り返ってみたい。

大阪松竹座での舞台、ライブ公演が定番に

 関ジャニ∞は2004年8月25日、『浪花いろは節』で関西地区限定のCDデビューを経て、翌月には全国デビューを果たした。すでに関西出身のジャニーズとしては城島茂(TOKIO)や堂本剛、堂本光一(ともにKinKi Kids)らが活躍していたが、主に関西をベースに活動する関西ジャニーズJr.からは初、加えて楽曲は演歌という異例ずくめのデビューであった。

 現在ではすっかりファンの間で定着した松竹座での関西ジャニーズJr.の公演も、関ジャニ∞の活動が起点となっている。デビュー前の2002年から関西ジャニーズJr.としてミュージカル『ANOTHER』の公演や、ファンから通称“クリパ”と呼ばれるクリスマスライブなどを行い、デビュー以降も定期的に開催、現在のベースを構築した。これが「関西ジャニーズJr.の“ホーム”は大阪松竹座」と言われる所以である。

関西のバラエティで体を張った笑い&トークに挑戦

 『ほんじゃに!』(関西テレビ)をはじめ、長寿番組となった後、今年7月に惜しまれつつ終了した『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)など、関西ローカルの冠番組にて突撃レポや芸人たちとの絡みの中で、バラエティの処世術、トークスキルを磨いていったのも関ジャニ∞だ。中でも村上信五は21歳から9年半『モモコのOH!ソレ!み~よ!』(関西テレビ)でハイヒール・モモコ、西川ヘレンらと共演。錚々たる関西の大御所から情報バラエティにおけるトークを学び、この経験が現在のMCとしての地位を確立した礎となっているように思う。同番組のレギュラーは村上からジャニーズWESTの重岡大毅に引き継がれており、ジャニーズWESTの冠番組『あなたの代わりに見てきます! リア突WEST』(テレビ朝日系)などで見せる重岡のトークスキルの成長に繋がっている。関西ローカルの番組でバラエティの基礎を身に付け、関東や全国ネットに進出した際、他の出演者とも互角に渡り合えるだけのトークスキルなどを持ち合わせているのが関西ジャニーズ出身メンバーの強みとなっている。

歌、ダンス、バンド、コントで広げたジャニーズライブの可能性

 関ジャニ∞はそれまでのジャニーズライブのイメージを一新したことでも知られている。後に映画化もされた“関ジャニ戦隊∞レンジャー”もそのひとつ。横山裕の発案から生まれた、ライブ中にコントコーナーを取り入れる画期的な企画である。この企画により、歌、ダンス、バンドスタイル、そして笑いの要素を加えることでよりエンターテインメント性が増し、関ジャニ∞の強烈な個性を形成する1つのピースともなった。



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