関ジャニ∞ 大倉忠義、なにわ男子ら成長させるプロデュース力 松本潤も認める“ラフさ”と“細やかさ”

関ジャニ∞
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 11月12日、ジャニーズグループとしてはSnow ManとSixTONES以来、1年10カ月ぶりにCDデビューを果たすなにわ男子。西畑大吾、大西流星、道枝駿佑、高橋恭平、長尾謙杜、藤原丈一郎、大橋和也の7人からなる同グループは2018年の結成から関西を中心に活動してきたが、そんな彼らのプロデュースを担っているのが関ジャニ∞の大倉忠義だ。本稿では関ジャニ∞はもちろん、なにわ男子ら後輩グループの演出なども手がける大倉のプロデュース力とその手腕に注目してみたい。

頑張っている後輩の背中を押したい

 9月22日、突然Twitterに現れたアカウントと「関ジャニ∞の大倉忠義です。」の投稿にファンは騒然。当初はアイコン画像すらなかったものの、ジャニーズの公式アカウントにフォローされていることもあり、瞬く間に関ジャニ∞ファン=エイターを中心に拡散され、大きな話題となった。アカウント開設に至った経緯についても「僕たちの物語を、僕がやっている仕事を、自分目線で伝えられないかな?と」「明日を夢見て頑張っている子の背中を押してあげられないか」と言及している。

 その後、アイコンやヘッダーの写真をどれにするかフォロワーへアンケートを行ったり、関ジャニ∞のリハーサル動画などに加え、10月15日にはなにわ男子がデビュー曲「初心LOVE」を『ミュージックステーション 35周年記念4時間スペシャル』(テレビ朝日系)でテレビ初披露することを告知。その中で「大西流星と藤原丈一郎が2パターン考えてくれました」とメンバー考案ハッシュタグ“#初心ななにわちゃん”“#オリックス頑張れ”を公開。すると“#オリックス頑張れ”がトレンド入りしたことを受け、オリックス・バファローズの公式アカウントも反応するなど放送前に大きな盛り上がりを見せ、プロデューサーという立場でも面目躍如となった。

松本潤もプロデューサーとしての実力を評価

 大倉が横山裕と共に関西ジャニーズJr.のプロデュースを手掛けたのは2018年から。これまでの経験を生かし、主に大倉が歌やダンス、横山がコントなどバラエティ分野を担当している。

 大倉が関ジャニ∞や関西ジャニーズJr.のプロデュースを担うようになった経緯については、嵐の松本潤の存在も大きいように思う。松本は滝沢秀明からジャニーズJr.の演出を任されたことをきっかけに、嵐のライブ演出を一手に担い、メンバーでありながらジャニーズ屈指の演出家としての才能も開花させた。ファンがいかに喜んでくれるかが松本の演出の信条であり、ジャニーズ以外のアーティストのライブでも定番となったアクリル製のムービングステージの発案など、その功績は計り知れない。大倉もそんな松本から大きな影響を受けている1人であり、嵐のデビュー20周年を記念したドームツアー『ARASHI Anniversary Tour 5×20』にも足を運び、松本によるステージ演出を学んだことを昨年7月放送の『関ジャム 完全燃焼SHOW』ゴールデンスペシャルでも告白している。また、同番組では松本が大倉の演出に関して言及する場面も。松本は大倉の関ジャニ∞に対する演出意図に触れ「ジャニーズのカテゴリーの中で、肩に力が入ってないラフさを感じる。大倉はそのラフさをすごく意識してると思う」と指摘。また関西ジャニーズJr.での演出についても「もっとコンパクトにテンポよく、それぞれのフォーマットに合わせて作ってる感じがする。実は細かいこともできるんだろうと思う」と分析し、その才能を高く評価した。さらに、大倉は「正統派ではない」関ジャニ∞のカラーと異なるなにわ男子の演出についても、試行錯誤があったことを吐露している。

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