SMAP、嵐……”国民的アイドルグループ”になるための条件は? 5つのポイントから考察

 芸能界に数々の金字塔と伝説を打ち立てた国民的アイドルグループ・嵐が2020年12月31日をもって活動休止期間に入った。昨年末には『VS嵐』(フジテレビ系)や『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)など冠番組の最終回スペシャルが次々と放送。その度に5人の仲の良さがクローズアップされ、大きな話題を呼んだ。中でも12月26日放送の『嵐にしやがれ』では嵐5人のロケ企画としてシュラスコ作りや、全力の50m走、大野智が船長を務める漁船・大野丸での釣りなどに挑戦。番組終盤に5人で訪れた旅館では宴会や5人で温泉に入る様子など貴重な映像も公開された。

 SNSには視聴中のファンによる様々な感想が溢れたが、同時にトレンドには「SMAP」の名前も。これは今回の放送を見た多くの人が2013年に放送された『SMAP×SMAP はじめてのSMAP 5人旅スペシャル』を懐かしく思い出したからだと思われる。惜しまれつつ解散したSMAPと活動休止した嵐。今回はこのタイミングでジャニーズにおける「国民的アイドルグループになるための条件」というテーマで執筆することになった。非常に難しいテーマであり、さまざまな意見があることは承知の上で、SMAPと嵐が築いた歴史を振り返りながら筆者なりの考察をしていきたいと思う。

グループとしての苦節を経てブレイクを果たした二組

 国民的アイドルグループとして長年活躍したSMAP。1988年のグループ結成から3年後の1991年に『Can’t Stop!! -LOVING-』でデビューした。当時はそれまで毎日のように放送されていた歌番組が激減していた時代で、アイドル界も過度期を迎えており、決して順風満帆とはいえない滑り出しであった。CDを出してもこれまでのように披露する歌番組がない。その厳しい状況の突破口となったのがバラエティ分野への進出である。それまでもたのきんトリオ(田原俊彦・近藤真彦・野村義男)を筆頭に、ジャニーズのタレントがバラエティやお笑い番組に出演していたことはあったものの、あくまでもアイドルのスタンスを崩さない範囲の出演であったように思う。しかしSMAPは違った。『夢がMORI MORI』(フジテレビ系)では「音松くん」をはじめとして本格的なコントに挑戦。カッコいいだけじゃなく“面白い”アイドルとしてお茶の間に浸透していった。この経験が長きにわたって高視聴率を続け、月曜夜のバラエティとして広くお茶の間に親しまれた『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)内で披露された数々の名作コントに繋がっていく。このようにして彼らはアイドルが“笑わせる”姿勢でお笑いに挑むベースを作り上げたのである。

 また、現在は多くのジャニーズタレントが起用されているMCであるがその先陣を切ったのも彼らのように思う。加えてメンバーそれぞれの個性を発揮したのが個人で挑んだドラマ、舞台、映画での俳優活動だ。それぞれのメンバーが俳優活動の経験を積み重ねた結果、全員が主役を演じることができるまでに成長を遂げていった。

 一方の嵐は、SMAPのデビューから8年後、1999年に『A ・RA・ SHI』でCDデビュー。彼らもまたデビュー以降、CDセールスにおいて苦戦を強いられた。暗中模索しながらも深夜のバラエティ番組『真夜中の嵐』(日本テレビ系)などで体当たりのロケやアイドルらしからぬ企画にも積極的に挑戦することで“バラエティ力”を培っていった。同時にライブ終わりに、今後の方向性や売れるためには何が必要かなどについて、メンバー全員で朝まで話し合ったこともあったという。嵐の名が広く一般に知られることとなったのは松本潤が出演したドラマ『花より男子』(TBS系・2005年~)の大ヒットである。同時に15枚目のシングルであり、ドラマ主題歌の「WISH」に注目が集まったこともグブレイクの大きな要因となった。また続いて二宮和也が映画『硫黄島からの手紙』でハリウッドデビューを果たし、メンバー主演のドラマも次々に放送されるなど、メンバー個人での俳優としての活躍もスタート。ブレイク後の冠番組『VS嵐』や『嵐にしやがれ』などは大人から子どもまで家族揃って楽しめる番組として広く親しまれてきた。

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