SMAP、嵐……”国民的アイドルグループ”になるための条件は? 5つのポイントから考察
“国民的人気”を獲得した二組に共通する5つのポイント
こういったことから国民的アイドルグループと称される定義について筆者なりに考察すると
・大人から子どもまでに愛される冠番組を持つ
・誰もが「曲名」まで知っているヒット曲がある
・お笑い、MC、トークなどの幅広いバラエティスキルの高さ
・メンバー全員が主役をこなせる演技力
・個性や才能、趣味を活かした個人活動
が挙げられるのではないかと思う。「メンバー全員が主役をこなせる演技力」に関しては、個人のドラマ、映画、舞台での活躍をグループに反映することで、グループの認知度、人気に繋げながら大きく成長していった印象だ。また「個性や才能、趣味を活かした個人活動」についてもアーティスティックな分野で才能を発揮し、個展なども開催した香取慎吾や大野智などこれまでジャニーズにはいなかった才能を活かした活動が印象的だ。
そしてこれらの条件に加え、最も注目すべきなのはメンバー全員の高いプロ意識とポテンシャルの高さである。例え順風満帆にいかない時期があったとしても、諦めずに個々が努力を重ね、チャンスで必ず結果を出し、グループに反映する。この図式が確立していることが「国民的アイドルグループ」の大きな条件であるように思う。もちろん運やタイミングなども関係してくるのだか、こういった姿勢なくして誰もが認めるトップアイドルに長年君臨することは不可能なように思う。
そして気になるのはSMAP、嵐に続く「国民的アイドルグループ」の登場である。
個人的にポスト~という表現は先に挙げられる先輩にも、後輩に対しても失礼だと思うので避けたいと思う。また現在はデビュー組だけでなくJr.を含め、どのグループにも大きくブレイクするチャンスがある。先輩が切り開いてきた分野や、活躍する姿を目の当たりにしていた彼らはダンス、歌などのパフォーマンス力の高さもはもちろんのこと、プロ意識も非常に高い。また個人の特技や趣味を通じて活躍できる場を増やすため、資格取得に励むなど努力も惜しまない。またYouTubeや有料チャンネルなどを通じ、国内だけでなく、世界中に発信するコンテンツも豊富になってきた。これらのことからもいつ、どのグループが何かをきっかけとしてブレイクしてもおかしくない状況であると感じている。
SMAP、嵐に続く国民的アイドルグループの誕生する瞬間をこの目で見られることを楽しみに、今後もジャニーズグループの活躍を見守っていきたい。
■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。