SKY-HIが示した、配信ならではのライブの魅せ方 オンラインで“みんな”に届けたエンタメの真骨頂

SKY-HIが示した、配信ならではのライブの魅せ方 オンラインで“みんな”に届けたエンタメの真骨頂

 SKY-HIが7月19日、初の有料オンラインライブ『SKY-HI Round A Ground 2020 -RESTART-』を開催した。

SKY-HI

 今年3月から4月に予定されていた全国ツアー『SKY-HI Round A Ground 2020』が、新型コロナウイルス感染症の拡大により中止。以降、リハーサルスタジオから届けた生ライブ(3月7日)、『#SKY-HI自宅ワンマン』(5月6日)、東京・新宿BLAZEにて開催した無観客ライブ『We Still In The LAB』(6月17日)を生配信し、コロナ禍におけるライブエンターテインメントの在り方を模索し、実行してきたSKY-HI。ドラム、ギター、DJとともに繰り広げられたこの日の『SKY-HI Round A Ground 2020 -RESTART-』は、オンラインならではの映像演出には世界的イベントで様々なXRコンテンツを発表してきた「2ndFunction」「REALROCKDESIGN」「AVC」らと共に作り上げ、リアルな感情を音楽と一体化させるパフォーマンスを含め、「体温のあるテクノロジーとの融合」というテーマを体現する内容となった。

 SKY-HIが手にしたオブジェが赤や緑の光を放ち、それが真っ白な衣装に反映される。次に彼自身のシルエットが映され、最初の楽曲「SKY’s The Limit」(7月17日に配信された新曲)へ。ダークな手触りのトラック、攻撃的なラップが響き渡り、現場のテンションが上がっていくのがわかる。さらに青いレーザーを使った演出とともに披露された「Simplify Yourlife」、生ドラムと高速ラップの絡みが印象的だった「Doppelgänger」、バーチャルな炎の映像と〈自称アーティスト 実質サービス業〉というシニカルなラインが相乗効果を生み出した「Persona」、深紅のライティングと鋭利なライムがぶつかり合う「Run Ya」から「何様」、テクニカルなラップとともに”見えないふりはもうやめろ”とメッセージする「F-3」ではSKY-HIの周囲をカメラが周り、360度の視点からパフォーマンスを映し出した。

 さらにアコギのイントロから始まった「Limo」では、椅子に座って歌うSKY-HIの表情をカメラが捉え、幾何学模様を描くレーザーの演出とともに配信でしか成し得ないステージングへとつながる。「TOKYO SPOTLIGHT」からはパーティモードに突入。「画面の向こうとか関係ねえぞ。届かせてくれよ、ここまで。踊ろうぜ」という煽りとともに披露された「Tumbler」、ドラムとラップのセッションを取り入れた「Chit-Chit-Chat」、Tak Tanakaのギターソロも強烈だった「愛ブルーム」、SKY-HIがドラムを叩きながら歌った「スマイルドロップ」、SKY-HI、Tak Tanakaのギターカッティングに導かれた「ナナイロホリデー」を続け、ハッピーな高揚感を生み出す。

 ライブスタートからここまで約40分。多彩な音楽性を含んだ楽曲、ドラム、DJ、ギターの有機的なアンサンブル、最新のテクノロジーを駆使した演出など、この時点ですでに圧倒的なクオリティを実現させていた。

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