The Individualism of BEYOOOOONDS ~ビヨーンズの個性と発展~
BEYOOOOONDS 小林萌花、編曲もこなす豊富な音楽知識とおちゃめな一面 キャラクター性を徹底解説
音楽理論に裏付けられたブログや動画
前述したように、小林はただ単にピアノが弾けるというだけでなく、音楽に関する知識も豊富だ。彼女のブログは、その知識に裏付けされた内容が一般的なアイドルブログとは一線を画している。
加入直後の2019年1月のブログでは、つばきファクトリーのシングル曲「デートの日は二度くらいシャワーして出かけたい」のメロディが2つあるところからバッハを連想したり(参照)、同月の別の日には絶対音感と相対音感の違いについて語ったりしている(参照 )。こういった傾向がだんだんエスカレートしていき、同年6月のブログ(参照)ではJuice=juiceのシングル曲「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?」について、「Aメロとサビは2つキーが違くてサビの方がよりテンションが上がるような」「最後の「溶かしてよ」や「気づいてよ」の歌詞のメロディは「ドソドソド」と隣の音ではなく飛躍した音に移動しています」「「音が飛躍する」というのは「隣の音に移動する」よりパワーがいることなのでよりそこに力が込められているという考えになります」といったように、楽理的な指摘を交えてハロプロ楽曲を分析するという内容で書いている。現代のハロプロメンバーは、歌やダンスをするだけではなく、楽器を弾き、ついには音楽批評を行うまでその領分が広がっているのだ。
現在BEYOOOOONDSが日刊ペースで更新しているYouTube動画「お家でもびよんず学校」の小林回でも、ブログと同じように音楽解説が主な内容だ。4月22日更新分ではクラシック音楽の歴史解説、29日更新分ではピアノ練習曲(エチュード)について、5月6日更新分ではリズム練習(ソルフェージュ)と、徐々に実践的になってきている。
特に5月6日更新分のソルフェージュの回では、ハロプロ楽曲を例にとって16ビートについてわかりやすく解説。ハロプロの音楽においてつんく♂が常にこだわってきた16ビートが、こうしてハロプロメンバー自らによって解説される時代になってきたというのがなんとも感慨深い。
納豆大好き小林さん
小林の音楽以外の趣味としては、イラスト描きが挙げられる。アプリを使用して描いたイラストの、描き始めから完成までの過程データを動画にしたものがBEYOOOOONDS公式Instagramにアップされている。これを見るとかなりの腕前だということがよくわかる(参照)。
音楽やイラストなど、文化系の香り高い小林だが、おちゃめな面もある。BEYOOOOONDS初期の小林のアーティスト写真では、左手を口元に寄せ、右手は伸ばして鍵盤を弾く形に構えるという独特の決めポーズで撮影されていた。彼女はこのポーズがお気に入りだったようで、リリースイベントなどで「好きなポーズ」と称して何度か披露していた。他のハロプロメンバーも面白がって、何人かが真似したりしている(参照)。
また、小林の好きな食べ物が納豆だというのも有名だ。茨城でBEYOOOOONDSのイベントがあった際に大量の納豆を買い込んだり(参照)、一岡伶奈と一緒に納豆食べ放題のお店に行って10パックも食べたりしている(参照)。普通は白米と一緒に食べることが一般的な納豆だが、小林はパックからそのまま食べることが多いそうで、ガチ感が漂っている(参照)。