IDOLiSH7 七瀬陸、“絶対的センター”である理由 音楽面を支えるボーカル力から分析

 今、勢いに乗るアイドルグループ・IDOLiSH7。彼らの音楽的な要は、やはりセンター・七瀬陸のボーカルである。今回は彼の魅力を掘り下げると同時に、アイドルグループにおけるセンターポジションとは何なのか、今一度考えてみたい。

 様々なアイドルが活躍する現在、そのスタイルも多様性に満ちている。それはセンターという立ち位置にも同じことが言えるだろう。センターを置かずにパフォーマンスをするグループやデュオもいるし、ダブルセンターをおいているグループも存在している。曲によってセンターを変える場合もある。

IDOLiSH7「Mr.AFFECTiON」

 このように、グループによってセンターの役割も変わってくる。グループを引っ張るタイプ、他のメンバーがセンターを盛り立てて一致団結するグループ、単純に歌唱という音楽的な面でグループの柱となるセンターなど、はっきり分けられるものではないが傾向は存在している。そのアイドルがセンターとなる性質や要因もいろいろだ。見た目が華やかである、カリスマ性がある、歌唱力がある……など、これも単純にタイプ分けできるものではなく、要因が重なる場合がほとんどだろう。七瀬陸というセンターは、役割においても性質においても(多少割合の差はあれど)その要素をすべて持ち担っているのだから末恐ろしい。

 IDOLiSH7の場合、7人というメンバー構成上センターポジションはフォーメーション的にも欠かせない。彼らの楽曲を細かく聴いていくと、固定のセンターを置きつつも、満遍なくメンバーの個性が出せるような演出になっているのがよくわかる。どの曲もそれぞれの歌声が生かせるようにパートが分けられているし、二階堂大和がセンターを務めた「GOOD NIGHT AWESOME」や、四葉環がリードボーカルを務めている「THE FUNKY UNIVERSE」など、曲によってセンターを変えることもある。それでもやはり、七瀬がグループの象徴として存在感を示しているのも間違いない。

IDOLiSH7「GOOD NIGHT AWESOME」
IDOLiSH7「THE FUNKY UNIVERSE」

 顕著な例はいくつかある。例えば「Dancing∞BEAT!!」。ライブでは間奏で四葉がソロダンスを披露し、逢坂壮五のソロパートにバトンタッチする。その時間は完全に四葉と逢坂のユニット=MEZZO”のふたりが場を支配するが、七瀬のリードボーカルに切り替わった瞬間、IDOLiSH7という7人の時間に引き戻される。

IDOLiSH7「Dancing∞BEAT!!」

 「ナナツイロREALiZE」のMVにも、彼のセンターとしての存在感がよくあらわれている。どこか切ないが仲間の絆を感じさせるストーリー仕立てのMVにおいて、七瀬は普段の弾けるような笑顔を封じ影のある演技を披露しているが、場面が変わりIDOLiSH7のセンターとして笑顔で踊る姿を観た瞬間、IDOLiSH7らしい歌詞の真のメッセージ性に気づかされるのだ。

アイドリッシュセブン『ナナツイロ REALiZE/IDOLiSH7』MV FULL

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