香取慎吾が語る、一度離れて実感した音楽への愛着と『20200101』「僕が好きなものしか詰まってない」

香取慎吾が語る、一度離れて実感した音楽への愛着と『20200101』「僕が好きなものしか詰まってない」

 香取慎吾が、2020年1月1日にソロとして初のフルアルバム『20200101(ニワニワワイワイ)』をリリースする。12月26日より 全国のCDショップ店頭で販売が開始され、12月26付オリコン ・デイリーアルバムランキング初登場1位を獲得。これは2020年代に発売されるアルバムとしては初のデイリーランキング1位獲得作品となる。

 同作には、先行配信された「10%」「Trap」「Prologue (feat. TeddyLoid & たなか)」「FUTURE WORLD (feat.BiSH)」のほか、氣志團、KREVA、SALU、スチャダラパー、SONPUB&向井太一、WONK、yahyelらアーティストと共作したバラエティ豊かな全12曲が収録。また、「初回限定・GOLD BANG!」には、小西康陽による「10%(小西康陽remix)」が限定収録され、「初回限定・観るBANG!」付属のDVDには入手しないと観ることのできない「FUTURE WORLD (feat.BiSH)」と「Trap」のMVが収録されている。

 2017年にジャニーズ事務所を退所し、稲垣吾郎、草なぎ剛と共に新しい地図として再スタートを切った香取。一時期はまったく音楽が聴けなかった時期もあったというが、新しい地図での活動を経て徐々に音楽への愛情が再び湧き上がり、2020年の始まりに相応しい“みんなで楽しめる”ポップなフルアルバムを完成させた。

 そもそも、香取慎吾というアーティストは、どのような音楽に惹かれ、30年以上に渡って歌手活動を続けてきたのだろうか。リアルサウンドでは、香取の歌手・クリエイターとしての一面を掘り下げるべく、インタビューを前編・後編に分けて掲載。前編では、香取自身の音楽のルーツから『20200101』参加アーティストとの関係性やコラボした背景など、アルバム制作に至る迄の道のりを聞いた。(編集部)

音楽は、自分の中ですごく大事なもの

香取慎吾

ーー香取慎吾名義では初となるアルバム『20200101』が完成しました。まずは、せっかくの機会なので、香取さんの音楽的なルーツから、話を聞かせてもらってもいいですか?

香取:音楽的なルーツと言うと、やっぱりマイケル・ジャクソンですね。マイケルの存在が、とにかく大きくて……。あとはけっこう、聴いてきた音楽のジャンルは広いです。それこそ今回のアルバムも、あるジャンルに特化したものを作ろうと思って作ったわけじゃなく、好きでカッコいいなって思う人たちで、僕と一緒にやってくれる方々を集めたら、こういう感じになったというか。ジャンル的には、広い感じのものになっていますよね?

ーーそうですね。つまり、特定のアーティストやジャンルにあまり縛られることなく音楽を聴いてきたと。ただ、今回のアルバムを聴いても思いましたが、“リズム”とか“ビート”というものは、香取さんの中で、かなり大事なものなのかなって。

香取:あ、それは、もうすごく大事ですね。だから、ジャンルとかアーティストとかっていうより、まずは音に反応しているのかもしれないです。もともと音楽を好きになったきっかけ、音楽に接するようになった始まりが、踊るための音楽だったので。

ーーなるほど。知識や情報よりもまず、身体が反応する音楽に惹かれていった?

香取:そうですね。それは今回のアルバムの制作中にも、みんなから言われました。「何か気持ち悪い」とか「あそこが気持ちいい」とか「あの歌詞と音のハマりが気になる」みたいなことを僕が言うと、特に若いアーティストの子たちが「それって、音楽的に言うとこういうことですかね?」って言ってくれるんですね。でも、僕はそういう音楽用語みたいなものはわからないから、「えっ、それはどういうことなの?」って聞くんですけど、そしたら「いや、知識ではなく、感覚でそれがわかるのはすごいです」みたいなことを、彼らが言ってくれたりするんですけど、「いやいや、すごいとかじゃなくて、本当に気持ち悪いだけなんだよ」って(笑)。だから、僕の場合はホント、感覚なんですよね。

ーーところで香取さんは、SMAPの一員として、長らく音楽活動をされてきましたが、ご自身のソロアルバムについては以前から考えていたのでしょうか?

香取:ええと……ジワジワとそういう気持ちになってきたというか、今から3年くらい前に、新しい道を歩み始めようと、稲垣(吾郎)さんと草彅(剛)さんと「新しい地図」を始めてみて、「雨あがりのステップ」のような3人で歌う曲ができたり、ファンミーティングで歌ったり……いや、ファンミーティングの前から、そういう気持ちはあったかな? とにかく、そのあたりからジワジワと、自分の中で「もっと歌を歌いたいな」っていう気持ちが出てきたんですよね。踊りを踊るのも好きだし、「やっぱり、音楽、好きだな」っていう気持ちが、改めて自分の中で呼び起こされてきたというか。「やってみたいな」っていう。そういう感じでした。

ーーそう、一時期は、まったく音楽が聴けなかった頃もあったという話も聞きましたが……。

香取:そうですね。音楽は、自分の中ですごく大事なもの、いろんな気持ちに自分の感情を動かしてくれるものなんですよね。それこそ、泣きたいときに泣ける曲を聴いたりする方もいるじゃないですか。そういう感じで、いろいろと自分の心を揺さぶってくれるものなんだけど、音楽を聴くこと自体をちょっと忘れるような時期もあったりして。ドッと疲れを感じたときに、音楽を聴いていないせいかと思って音楽を聴いてみたりもしたんですけど、「いやいや、そんな気分じゃないよな」って、やっぱり聴くのをやめたりとか。そういう時期もあったんですけど、そこからジワジワと「やっぱり、音楽、好きだなあ」って思うようになっていきました。

ーーなるほど。

香取:ただ、僕がそう思っても、自分ひとりの力だけではできないというか、最初のうちは、あまり想像がつかなかったんですよね。まず、ひとりで音楽をやるというのが、想像つかない……いや、想像つかないはウソですね(笑)。それこそ“慎吾ママ”だったり“忍者ハットリくん”だったり、「こち亀」(こちら葛飾区亀有公園前派出所)の“両さん”(主人公・両津勘吉)だったり、香取慎吾じゃない名前でCDを出したりはしていたので。

 でも、一枚のアルバムをひとりで作るってなったときに、それはやったことがなかった。そう、いざ歌いたいと思っても、もともと楽曲を提供していただいて何十年もやってきたから、ひとりでイチから作るっていうことを、これまでやってきてないんですよね。なので、まずはタッグを組んでくれる人を探そうと。そこからいろいろと声を掛けさせていただいて、それに応えてくれた人たちが、今回集まってくれた感じです。

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