DA PUMP、“U.S.A.ドリーム”後も止まらない勢い DPCに感謝伝えた16年ぶり武道館公演

DA PUMP、“U.S.A.ドリーム”後も止まらない勢い

「16年ぶりの武道館、ホントにありがとうございました! これからも自分たちの歩幅ではありますが、一歩一歩未来につなげていけるよう頑張っていきます。みんなに、最大級の感謝を込めて!!!」(ISSA)

 6月13日・14日にグループとしては16年9カ月ぶり、現体制では初の日本武道館公演『LIVE DA PUMP 2019 THANX!!!!!!! FINAL』を行ったDA PUMP。先ごろ、メンバーのYORIが「U.S.A.初披露から今日で1年が経ちました」などとツイートしており、同曲で社会現象レベルの旋風を巻き起こした1年のめまぐるしさに改めて驚かされたものだ。武道館で見かけた現在のDA PUMP CREW(DA PUMPファン、以下DPC)には、彼らのデビュー当時を知るアラサー以上の世代はもちろん、ティーンやキッズも多かった。

DA PUMP

 これまでに開催された全ツアーのダイジェスト映像に始まり、賑やかに「U.S.A.」から幕を開けたこの日のステージ。序盤から「ごきげんだぜっ! 〜Nothing But Something〜」(1998年)、「Com'on! Be My Girl!」(2000年)など、誰もが知るヒット曲を連発。リリースイベントなどですでに体感している観客も多いはずだが、その声量に加えてハイトーンの力強さなど、リリース当時よりもむしろ迫力を増したISSAの歌声に導かれるように、会場全体も高いボルテージをキープしたままライブが進んでいく。

 初期の彼らの代名詞といえるロックダンスの動きをフィーチャーした「Love Is The Final Liberty」(1997年)、ISSAを含め全員で力強いポップを繰り出す「Steppin' and Shakin'」(2001年)など、おなじみの楽曲もシンクロ感の高いパフォーマンスで見せてくれる。「U.S.A.」の振りの一部を組み込む形にアレンジされた「Rhapsody in Blue」(1998年)にもニヤリとさせられた。

 こういったワンマンライブならではの醍醐味として、曲中などで各メンバーをフィーチャーしたパフォーマンスも挙げられる。YORIは長身で“王子”感が漂うビジュアルながら、楽曲によってはキレのあるポップの使い手に変身。この日はキッズとハイタッチしたりとファンサービスが手厚かったTOMOも、ハードなクランプの動きを随所で爆発させていた。ラッパーとしても活躍するKIMIの、ラップをしながら他のメンバーと緻密に動きをシンクロさせる技にもうならされた。アクロバティックな動きなど、日本人離れした全身のバネのしなやかさで目を引くU-YEAH。エネルギッシュなダンスで魅せるKENZOは、冒頭の「U.S.A.」など随所でアドリブを繰り出す遊び心も光った。最年少のDAICHIは笑顔のイメージが強いが、楽曲によってはセクシーさ溢れるダンスで魅了していて、そのギャップも印象深い。そして、先ごろ行われたw-inds.千葉涼平&KENZOの対談(参考:千葉涼平(w-inds.)×KENZO(DA PUMP)特別対談「ダンスの魅力に触れやすい時代に」)でも話題になっていたが、たとえばこの日のラテンフレイバー溢れる「CORAZON」(2001年)などでのパワフルな歌唱と難易度の高いダンスの“合わせ技”で魅せる、ISSAの唯一無二のカリスマ性にも改めて目を見張った。

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