千葉涼平(w-inds.)×KENZO(DA PUMP)特別対談「ダンスの魅力に触れやすい時代に」

千葉涼平×KENZO、ダンス対談

 長年同じライジングプロダクションに所属し、親交の深い千葉涼平(w-inds.)とKENZO(DA PUMP)。共に日本のダンス&ボーカルシーンをリードするグループをダンス面から支える2人が、5月から新番組『千葉KENZOの踊ってますか?』(CS「ダンスチャンネル by エンタメ~テレ」/スカパー!プレミアムサービス、スカパー!プレミアムサービス光、スカパー!オンデマンド、J:COMほか全国ケーブルテレビ、dTVチャンネル™にて視聴可能)をスタートさせる。実は同い年という2人のこれまでのダンス人生を振り返るようなロケやダンスセッションなど、ファン垂涎のコンテンツが満載の同番組。今回はそんな番組のスタートを記念して、2人がコラボしたステージの歴史や互いのダンススタイルについてなど、普段のグループの取材ではなかなか聞けないテーマのもと、じっくり語り合ってもらった。(古知屋ジュン)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

二人のダンス交流のはじまり

KENZO(DA PUMP)、千葉涼平(w-inds.)

――番組の中で2人の出会いのエピソードなども紹介されると聞きました。お二人が仲良しだとご存知のファンの方も多いと思うのですが、初めてお仕事でがっつり組んだのは……?

涼平:『UNITED ~VISION DANCE FESTA~』(2010年~※のちに『UNITED ~RISING DANCE FESTA~』に名称変更し、計6回開催)というダンス&ライブイベントをやったときですね。ライジングプロダクションのメンズを中心に、アンダーグラウンドのダンサーたちをゲストに呼んでコラボしました。

KENZO:あとはw-inds.さんのツアー(2010年のFCツアーほか)で、涼平のコーナーの振付をさせてもらったこともありますね。でも元々知り合いで、その前から一緒に練習したりしてはいました。

涼平:DA PUMPに入るときにも「今度、DA PUMPに入るかもしれなくて……」みたいな話を聞いたりして。

KENZO:まさかのw-inds.さんに相談するっていう(笑)。

――そんな昔からのお付き合いだったとは! その『UNITED』は、今振り返ると豪華なイベントでしたね。

涼平:普段のライブとは違ってダンスに特化して、がっつりダンスを見せていく画期的なイベントでしたね。僕らのリスペクトしているダンサーを呼びつつショーを作って見せるというのと、アーティスト同士でメンバーをシャッフルして楽曲をパフォーマンスするという二部構成にして。

KENZO:あれはめちゃめちゃ面白かったよね!

(参考動画:UNITED vol.6 RISING DANCE FESTIVAL DANCE SHOWダイジェスト

――三浦大知さんのバックでLeadのメンバーが踊ったりとか、印象的なシーンがたくさんありました。

涼平:歌だけじゃなくて他のグループの振りを覚えて披露するというのも、ライジングではなかった試みだったので、ちょっとやってみたかったんです。

KENZO:振り返ると純粋に楽しかったです。ダンサーさんや他のグループと同じステージに立つことはもちろん、リハーサルの段階から学ばせてもらうことも多々あって、貴重な経験だったと思います。

――ライジングプロダクションにはお二方のグループはもちろん、職人的にレベルの高い歌&ダンスを誇るアーティストがそろっていますよね。他のアーティストの楽曲を踊ってみていかがでしたか?

KENZO:シンプルに“みんなすごいことやってるんだな”と感心しました。あと、実際に踊ってみていい振付してるなあ、とか気づかされることも多かった。

涼平:他人の振りって難しいですよね。それをすごく感じた。ダンサーズとのコラボも含めて、スケジュール的にもタイトな中でそれを作っていったので大変でした。今でもたまに『UNITED』を復活してほしいって言われたりしますけど。

KENZO:お客さんからもあのイベントは楽しかったし、内容が濃かったと感想をいただいて。ライジングのアーティストたちがいて、さらに一流のダンサーたちがいたら、表現できる幅が無限大になる。どれだけいろんなダンス&歌のエンターテインメントが、あの場に凝縮されていたかということですよね。

――そしてその『UNITED』のあと、本格的にお二人がタッグを組んだのがダンスショーケースの『The Shot』(2013年・2014年)になりますか?

涼平:あれはw-inds.が1年近く各自ソロ活動期間に入った時期で、僕は音楽以外のことをやってみたくて。ずっとダンスが好きで関わってきたから、ダンスで何かできないかな? と考えたんです。たとえば‟ダンス版ミュージカル”みたいな、ミュージカルなら歌で表現するその瞬間瞬間の気持ちを、ダンスで表現するような。その時点で僕は芝居をほとんどやったことがなかったんですけど、ダンスでの表現なら自分も抵抗なく入っていけるし。

 (ミュージカル映画の)『ハイスクール・ミュージカル』みたいな世界観が元々すごく好きで、見ていると楽しい気持ちになれるんですよ。ああいうものをダンスメインの舞台でできたらすごくいいなと思って。誰とどうやりたいかを考えたときに“KENZO、やんないかな?”と。でもストリートダンスのイメージが強かったから、そういう表現の仕方で一緒にやってくれるかな?と思いつつ「こういうのやりたいと思ってるんだよね、どう?」って投げかけたら……。

KENZO:それはもう、即答でOKですよ!

――演出や振付の方も参加したストーリー仕立てのステージで、ファンの方にも‟グループでは見られない一面が見られた”とすごく評判が良かったのを覚えています。

涼平:当時は今ほどダンス舞台が多くなかったこともあって、手探りの部分が大きかったのでやっぱり大変でしたね。自分がやりたいという気持ちだけでは難しくて、協力してくれる方がいたことが大きかったと思います。KENZOもそうだし、w-inds.のライブの演出をずっとやっていただいているMASAOさん(倖田來未やSUPER JUNIOR、Da-iCEなどのツアー演出等も手掛けている)のサポートもあったから。僕は伝えることが苦手だけど、MASAOさんならやりたいことをなんとなく言っただけでも伝わるようなところがあるので「協力してくれませんか?」と話したらのってくれて、最初の形にできたんですよね。

KENZO:さらに自分たちも練習しないと追いつかないようなレベルの高さでもあったんです。セリフじゃなくダンスだけで表現していくというのは、けっこう難しい部分もありましたし。でもやっぱりこれもやってよかった、いい経験になったという風には思いましたね。いちダンサーとして勉強になったのはもちろん、ああいう作品にカンパニーの一員として呼んでもらえること自体が幸せなことだと感じました。

涼平:大変だったけど楽しくて、‟やっぱこういうこと、好きなんだな”っていう自分なりの発見もあったんです。こういうエンターテインメントを続けていきたいなって思ったというか。

――その経験が、涼平さんがその後出演された植木豪さん(PaniCrew)演出の『WASABEATS』(2014年~)や、宮本亜門さん演出の『SUPERLOSERZ』(2015年)といったダンスをフィーチャーした舞台への出演につながっていったんでしょうか?

涼平:そうですね、そこから毎年出てます。今年に入ってからも梅棒の舞台『超ピカイチ!』がありましたし。

KENZO:いつの間にか舞台にめちゃめちゃ出るようになったよね(笑)。

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