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petit milady×河谷英夫が振り返る、プチミレ歴代MVに込められた実験的アイデアと結成5年の軌跡

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 悠木碧と竹達彩奈によるユニット・petit miladyが、12月19日に最新アルバム『Howling!!』をリリースした。

 同作のリード曲「Howling」のMVを監督した映像ディレクター・河谷英夫氏は、約5年半前にリリースしたデビューシングル「100%サイダーガール」から彼女たちのほぼすべてのMVを製作。モーニング娘。やももいろクローバーZといったアイドルから、スフィアやPyxisなどの声優ユニットまで錚々たる顔ぶれのMVを撮影してきた河谷監督は、何を感じながらプチミレのMVを作り上げてきたのか? 

 リアルサウンドでは、petit miladyと河谷監督に対談形式でインタビュー。これまでもファンの予想をことごとく上回ってきた過去のMV作品を振り返りつつ、その制作秘話やアイデアの源泉、そして5年間の軌跡を振り返ってもらった。(須永兼次)【最終ページに読者プレゼントあり】

求める以上の面白さをふたりとも発揮してくれるんです(河谷)

petit milady – 100%サイダーガール (MUSIC VIDEO)

――河谷監督には最初、「どんなユニットでどんな方向性のMVを」という話があったんでしょうか?

河谷英夫(以下、河谷):一人ひとりでもすっごい人気があってかわいい子たちで、それが二人組になるということで。「これはもう、すごいものが生まれるぞ」という感じでした。方向性については5年前だから細かいところは忘れちゃったんですけど、まずは「とにかく、めっちゃかわいく撮ってください」っていう感じだったと思います。

悠木碧(以下、悠木):でも正直「100%サイダーガール」のときは、河谷さんがこんなにまともなのにクレイジーな方だと思ってなくて(笑)。

河谷:いや、お言葉ですが……私もです(笑)。

一同:(爆笑)

悠木:でも冷蔵庫の中に入っているシーンがいきなりあったり、片鱗は感じていました。前のほうでまともなことをしている人の背後に超ふざけてる人がいるのもおかしくて。あれ、超シュールですよね(笑)。

竹達彩奈(以下、竹達):うしろで一生懸命フラフープしてたりね。

河谷:でも曲もちょっとシュールと言えばシュールだもんね。ピコピコしてて。

悠木:それに“プチミレあるある”で、「実は、曲の中身はなにもない」っていう曲で。

竹達:仮歌詞から「左手を上げたら右手も上げて」みたいな感じで、結構中身がなかったんですよ(笑)。

悠木:だから私、一瞬だけ「本当にこれでいいのだろうか……?」って思った時期もあったんですけど、今聴くとすごい“プチミレの根源”っていう感じがします。あとMV撮影の時に「穴使いが上手い」って褒められた記憶もあって。

竹達:そうだ!

河谷:穴使い?

竹達:穴の空いたセットから手とか顔を出すシーンが、いっぱいあったじゃないですか?

河谷:あー! そうそう。ふたりとも最初からすごかったんですよ。勘がいいっていうか、かわいいだけじゃない何かをはじめから発揮してましたね。

悠木:それでそのあと、「恋はみるくてぃ」で壊れたんですよね。EDになっていた『六畳間の侵略者!?』でやっていたハニワの役にちなんで「ハニワ、被ってみる?」みたいな話になったんですけど……ぶっちゃけ、ハニワって聞いた時はどう思ったんですか?

河谷:いやもう「きたー!」っていう感じでした。昔、オナペッツさんっていう、頭にでっかい被り物をしたドラァグクイーンの二人組を撮ったことがあって。そのイメージはあったから、ハニワというアイデアを聞いたときはもううれしくてうれしくて……首かしげるだけでかわいいんですよ。

petit milady (プチミレディ) – 恋はみるくてぃ [Music Video] (TVアニメ『六畳間の侵略者!?』EDテーマ) #プチミレ

悠木:不思議なもので、あれもだんだんロシアのオシャレな帽子みたいに思えてきて。「あれ? もしかしてハニワってめちゃめちゃかわいい? うちら超絶ハイセンスなのでは?」みたいになってきたんですよ。

竹達:あまりにハニワの被り物が馴染んじゃって、高さがあることに気づかずにドアのところにガーン! って頭をぶつけたりしていたぐらいです(笑)。

――その後撮影を重ねられてきたなかでも、河谷監督がおふたりに被写体としての魅力を感じた部分もたくさんあったのかな、と思うのですが。

河谷:もう、毎回ですよ。求める以上のものが出てきて、本当に面白いんです。それを毎回毎回超えていくから、印象的なものも更新されていくし、いつも「もうこれ以上面白いことないかも」って思うんです。

悠木:でも監督って割と、「こういう感じで撮ります」ってお題をおっしゃってから面白いことをやるまでカメラ止めてくれないんですよ! 絶対に怖い言い方はしないし基本的に超楽しく作ってくれるので、我々もめちゃめちゃハイテンションで撮影してるんですけど、1回カメラを回すとちょっと面白いことが起こるまで止めてくれない(笑)。

河谷:「絶対なにか起こる」って期待しちゃうんですよ。

竹達:「全然カット下りなくない……?」みたいになるときあるよね(笑)。

河谷:でも撮影時間自体は、ふたりは長い撮影が苦手なので(笑)。

悠木・竹達:あははは(笑)。

河谷:そうは言いながらも、短期集中型で撮ってるんです。

悠木:でもそれを確実に守ってくれつつ、こんなに面白くてかわいいものに仕上げてくれるのは本当に河谷さんしかいないです。代わりがきかないので長生きしてほしい(笑)。

一同:(爆笑)

竹達:だって「恋はみるくてぃ」とか、たぶん4時間ぐらいの撮影時間でしたよね?

河谷:そう。

悠木:「陽が出てる間しか撮れないから」って、朝入って陽が出てるうちに。

――MVって、普通は1日まるっとかけるようなイメージがありました。

悠木:1日まるっと撮ったものよりも早く撮ってもらったもののほうが全然仕上がりがいいように思って。それは我々のテンションが乗ってるのもあると思うけど、河谷さんの編集が超絶うまいっていうのはあると思います。

河谷:いやいや……。

悠木:なので、本当に長生きしてほしい(笑)。

竹達:長生きしてほしいねぇ。

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