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『BanG Dream!(バンドリ!)』インタビュー

Elements Garden 藤田淳平&都丸椋太が明かす、『バンドリ!』楽曲に込められた多彩なアイデア

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 次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』は、アニメ/ゲーム/コミックなどの様々なメディアミックス展開をはじめ、キャラクターボイスを担当する声優が実際にバンド演奏する「リアルライブ」などの様々なメディアミックス展開で高い人気を集めている。そのプロジェクト内において音楽を全面プロデュースしているのが、上松範康率いる音楽制作チーム・Elements Gardenだ。

 Poppin’PartyやRoseliaを筆頭に多種多様なガールズバンドが登場する『BanG Dream!』。そんな前代未聞のプロジェクトを音楽面で支える彼らは、その楽曲にどんな思いやアイディアを込めているのだろうか? 今回は、上松範康と共にアニメの音楽プロデュースや楽曲の様々なディレクションを担当し、作家としてもPoppin’ Party、Afterglow、Pastel*Palettes、Roselia、ハロー、ハッピーワールド!、RAISE A SUILENなどに楽曲提供する藤田淳平と、Elements Gardenの最年少メンバーで、スマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』内の様々なカバー曲のアレンジや、Afterglow、Pastel*Palettesなどへの楽曲提供で知られる都丸椋太の2人に、同シリーズならではの魅力や音楽面での工夫について聞いた。(杉山仁)

飛躍的に演奏が上達したメンバーへの驚き

左から都丸椋太、藤田淳平

――『BanG Dream!』シリーズは開始当初と比べてバンドの数もかなり増えていますし、声優陣のみなさんによるリアルライブの規模も、どんどん大きなものになっていますね。

藤田淳平:率直に言って、僕たちも「ものすごいスピードだな」と感じているんです。ファンの方々の応援や、メディアミックス作品としての広がりがあってこそだと思いますが、本来バンドが数年かけて辿り着く日本武道館のような場所に、1年半で辿り着いてしまっていて。曲自体は最初から、どんな規模でも楽しめるように準備していたつもりなんですが、そうは言っても、実際に演奏するメンバーのみなさんは本当に大変だったと思います。

都丸椋太:僕は何かのコンテンツに最初からかかわること自体も初めての経験だったので、まさかここまですごいスピードでシリーズの人気が広がっていくとは思っていなくて、本当に驚きしかなかったです。

――中でも、お2人がシリーズの人気の広がりを実感した瞬間はありますか?

藤田:やはり、実際にお客さんの姿が見えるリアルライブでの光景はとても印象的でした。去年の1月にTVアニメ1期がはじまった直後、2月の『BanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin’ PARTY 2017!』は、「TVアニメも始まったし、どんな人が観に来てくれるんだろう?」と気になっていたんです。あのときのお客さんの熱気、盛り上がり方には圧倒されましたし、20代よりもっと若い、劇中の香澄たちに近い年齢の方々もたくさん来てくれていて。若い頃に影響を受けたものはその人の中でずっと残っていくと思うので、「自分もそういうものに携われているんだな」と、嬉しくなったのを覚えています。そして同時に、「これだけの人に影響を与えるものであるからこそ、しっかりと気を引き締めないとダメだ」「一本芯の通ったものを作っていこう」と、改めて思いました。

都丸:リアルライブ以外では、『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』(以下)『ガルパ』への反響も印象的でした。SNSでも色んな方が『ガルパ』のことをつぶやいてくれていて、そこで人気の広がりを実感したんです。

藤田:たとえば電車の中でも、制服を着ている若い学生の方が、『ガルパ』をプレイしている様子を見かけるようになって。もちろん、それは今も続いていることですね。

――キャストのみなさんのリアルライブでの進化については、どんなことを感じますか。

藤田:最近では多くのお客さんの前で演奏する際の魅せ方も研究しているのかな、と思います。上からものを言うように見えると本意ではないですが、ひとつ感じるのは、メンバーのみなさんが「自分の出す音に責任を持ってきている」ということで。最初の頃は、楽器の演奏もつたない中で始まったので、音符を追うだけでも大変だったと思うんです。でも、今はそれを自分たちのものにして、「バンドとして出す音」「ライブとして聴かせる音」にしてくれていると感じます。

――『BanG Dream!』シリーズのリアルライブの場合、バンドとして演奏をするだけではなく、同時に担当声優としてキャラクターを意識する必要もあるでしょうし、Elements Gardenのみなさんが手掛けている楽曲自体も、そう簡単に演奏できるものにはなっていないと思います。メンバーのみなさんはとても高度な役割を担当している印象がありますね。

藤田:そうですね。実際、僕らが制作している楽曲は決して簡単なものではないと思います。

都丸:でも、それを今はキャストのみなさんが自分たちのものにしてくれていると感じます。初期の頃と比べると、最近はドラムフィルが少し難しくなっていたり、演奏のキレが上がっていたり、ライブならではのアレンジが加えられている瞬間があって。色々な面での進化を感じています。

藤田:アーティストの表現って、上っ面ではダメで、その人の中から出てくるものでないと人の心を動かすことはできないと思うんです。そういう意味でも、今は「表現者の出音」になっているんじゃないかと感じます。僕らは彼女たちのブログや様々な発言なども見させていただいていますが、その発言に心動かされる瞬間も結構あって。今の彼女たちは、話していることと、出している音が一致している存在になっているような気がします。

――その変化は、いつ頃から感じるようになりましたか?

藤田:Poppin’Partyで言うと、やっぱりRoseliaの出現は大きかったんじゃないかと思います。バンドの色は違っても、どうしても比べられる部分はあったと思うので。一方RoseliaはRoseliaで、“高い技術を持つ本格派ユニット”というキャッチのバンドのため、最初からPopin’Partyよりもテクニカルなバンドでなければいけないという設定を背負っていて、そのプレッシャーは大きかったんじゃないかと思います。ボーカルの相羽あいなさん(湊友希那役)にしても、ハイトーンを使う難易度の高い曲が多いですし。もちろん、他のメンバーもそうで、ひとりでもバランスが崩れると成立しない難しい構成の曲が多いんです。その切磋琢磨によって、お互いに魅力を増していったのかな、と感じますね。

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