ナオト・インティライミとのコラボやTikTokで話題 あさぎーにょが若者から支持される理由とは?
ナオト・インティライミの新曲「Start To Rain」MVに出演し、台湾発のボーイズバンド・noovyとコラボ楽曲「僕たちの花火」を制作するなど、マルチな活動で注目を集めるクリエイター、あさぎーにょ。“へんてこポップ”をコンセプトに音楽や映像、ファッションなどの分野で幅広く活動しており、YouTubeやTikTokといった映像配信プラットフォームをまたにかけ、若者から絶大な支持を集めている。
また、今年行われた“SNSでのバズの大きさ”を審査の対象に取り入れた『Feat.ソニーミュージックオーディション』でもグランプリを獲得。同オーディションでは“新しい音楽の届け方”をコンセプトにしたパフォーマンスが軒並み話題を呼んだ(参考:『Feat.ソニーミュージックオーディション』が音楽シーンに呼んだ新風 白熱の最終審査振り返る)。あさぎーにょの活動は、なぜ若い世代の心をとらえるのだろうか。
過去のインタビューで「ファンの方と一緒に進んでいることが私の強み」と語っているように、あさぎーにょはYouTubeやSNSなどを通してファンとコミュニケーションを取ることをモノづくりにおいて大切にしているという。実際、YouTubeにアップされた動画のコメント欄を見てみると、ファンの質問に回答する本人のリプライも多々目につく。彼女曰く、ファンとのコミュニケーションの中からアイデアが生まれることもあるそうだ。
だからと言ってファンの意見に寄せるわけではなく、その意見をくみ取りながらも予想をいい意味で裏切るサプライズな一手を打つ。例えば、ファンから「オリジナル曲の音源が欲しい」というリクエストがあれば、そのままストリーミングやCDとして発売するのではなく、MVで着用したパジャマやインスタ映えするオリジナルスイーツに音源ダウンロード用のQRコードを付けて音楽を届けるなど、ファンや世間のニーズに応えるような試行錯誤をした上でコンテンツを制作している。話題性だけを突き詰めるのではなく、ファンファーストの思考、1対1の関係性に重きを置いて活動してきたことは、現在のインフルエンサーとしての強みとなっているようだ。