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BTS(防弾少年団)はアメリカでどう評価されている? K-POP全体にもたらす影響を考える

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BTSはアメリカ国内でどう認識されている?

 4万人規模のニューヨーク・シティフィールドでの公演を含むアメリカ国内での『BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF’』15公演、ヨーロッパでの7公演を終え、11月からは日本でのドームツアーが始まるBTS(防弾少年団)。彼らがミニアルバム『花様年華pt.2』で初めてアメリカのビルボード本チャートにランクインしてから3年が経過しようとしている。その間には、『Billboard Music Awards』(BMA)でのソーシャルメディアアワードを経て、ビルボード200ではおよそ1年の間に2枚のアルバム(『LOVE YOURSELF 轉 ’Tear’』『LOVE YOURSELF 結 ’Answer’』)が1位を獲得、4万人規模のスタジアムライブを行うほどのファンドムをアメリカ国内に形成するに至った。ニューヨークの国連本部にて9月24日(現地時間)に行われたスピーチは、ABCやCNNなどのメディアでも紹介された。このように着実にアメリカでも知名度を高め、注目を集めるBTSは今現在、アメリカ国内でどのような存在として認識されているのだろうか。

『TIME ASIA【米国雑誌】 BTS 防弾少年団 表紙 2018年 10月 22日 号 (英語)』

 実際の公演に参加したレポート記事におけるアメリカのオーディエンスの声を読む限りでは、「K-POPの人気男子グループ」ということを超えてアメリカにおいても「人気のboy band」であるという認識がされているようである。次世代リーダーとして表紙になったTIME誌の記事でも「One DirectionやThe Beatlesのようなときめくルックスと耳に残るコーラス、New Kids On The Blockや*NSYNCのようなダンスがミックスしたマニアを誘う存在」とアイドル的人気を誇った過去のグループと並んで紹介されていた。

 つまり、アメリカにおける彼らのリスナー=ファン自体は日本や東南アジアなどの他の海外のファンと本質的には変わりなく、日本のファンと同じようにBTSが好きということではないだろうか。YouTubeやSNSが発達した現代においては新しいコンテンツが広がっていくとき、まず最初に元からはまっているマニア層、ここで言えば“K-POPファン”の中で人気が出て、そこで形成されたコア・ファンドム層が発信する情報がさらにK-POPを聞いたこともなかったような一般層・一般的なメディアに広がって行くーーというのがメジャーな経路ではないだろうか。

 人が多く集まっているところに情報が集まり、さらに情報が集まっているところに人が集まるという相乗効果が現代ではヒットの定石の一つとも言える。以前の記事でも書いたが、BTSはデビュー当時よりアメリカ国内でのショーケースやK-POPコンベンション『KCON』にほぼ毎年ライブ参加しており、アメリカ国内のK-POPファンの間では注目度が高くある程度のファンドムが形成されていた。特に熱狂的で有名だった韓国内のARMYのアティチュードをそのまま引き継いでいる最初のアメリカ国内のファンドムが、今のファンドム拡大の基盤の一端にもなっている。この点でBTSは「韓国スタイルの熱烈なアイドルファン活動をアメリカにもたらした」とも言える(参考:BTS(防弾少年団)、欧米圏での人気拡大の理由は? ネットを通してつながる“ファンドム”が鍵に)。

なぜBTSのみがアメリカで成功できたのか?

 「BTSのみがなぜアメリカで成功できたのか?」という点については、K-POPに限らず「男子アイドルファンドム」というものの特性を考慮しなくてはならない。楽曲的アプローチやパフォーマンス、歌詞の共感性などがよく取り上げられるが、これらの点においてBTSが特別に韓国の他のグループと大きく違う点はないと思われる。唯一違う点は、彼らが最初にアメリカメジャーシーンで注目を受けたのは、楽曲やパフォーマンスそのものではなくファンによる投票で決まるソーシャルのアワードだったということだ。これまで「MIC Drop」のリミックスや『LOVE YOURSELF 轉 “Tear”』収録曲「The Truth Untold」、10月25日にリリースされた「Waste It On Me」と、BTSと度々コラボレーションをしてきた世界的DJ、スティーブ・アオキはRolling Stoneのインタビューで「ストリーミングが出現したおかげで今のファンは大きな影響力を持つようになった。だからこそBTSがセンセーショナルな現象となったんだ。つまり、ファンが彼らを現象にしたってこと」と述べていた。この「ファンの没入度」という点においてARMYの強さは他のK-POPファンドムの中でも特に目立っており、アメリカでも基本的にそれは変わらないようだ。

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