ナナランドが語る、デビューまでの軌跡と『TIF』での躍進「見返してやるという反骨心も強かった」

ナナランド語る『TIF2018』での躍進

「100パーセント生歌なところがナナランドのこだわり」(雪村)

――それだけ思い入れが強かったんですね。そうして今の形になったナナランドの魅力ってなんでしょうか? リーダーの小日向さん。

小日向:ほかのアイドルさんがどうかわからないんですけど、この7人はマジで仲が良いんですよ。仲良すぎてライブ中にも内輪ノリがでちゃったりするくらいで。それに、みんな元はオタクだから話も合うし。そういう仲の良さは魅力だと思いますね。

――ずばり、秘訣は?

小日向:drop組(大場・小日向)は、めちゃくちゃコミュ障なんですよ。この3人(高倉・峰島・雪村)が入ってきたときなんてぜんぜん話しかけられなくて。

峰島:マジでヤバかったです!

小日向:だから3人から話しかけてくれたんです。そのあとの2人(安藤・武井)も人懐っこくどんどん来てくれたので、そういうのが仲良くなる秘訣だったんだと思います。

――ナナランドといえば、8月に開催された『TOKYO IDOL FESTIVAL 2018』の恒例イベント『メインステージ争奪LIVE』で、優勝したのが記憶に新しいです。もともと自信はあったんでしょうか?

大場:なにもないです。みんなで毎日「どうしよう」って言っていました。「これで負けたらナナランドやばくない?」みたいな。

――鼓舞する気持ちはあった。

大場:それに、『メインステージ争奪LIVE』ってTIF初登場グループしか出られないっていう決まりなので、オタクからすると「dropで1回出てんじゃん」「ズルくない?」ってなるじゃないですか。ナナランドはdropが改名したグループだと思っている人にとっては、そうなっちゃって、“ナナランドは新グループ”っていうふうに見てくれないんですよね。私たちがインタビューの場とかで何度言っても伝えるのが難しくって。だから、そういう文句を言う人たちを見返してやるっていう反骨心も強かったです。文句言ってた奴ら、絶対レスやんない! みたいな(笑)。

峰島:顔わからないじゃん!

大場:いやいや、Twitterのアカウントとか見てたんで。「アイドルとのチェキのせてないかな?」ってずっと(スクロールする仕草で)。

高倉:怖いよ……(笑)!

――そういうメラメラしたものもあったんですね。

小日向:めちゃくちゃメラメラしてました。

大場:みんな負けず嫌いだから、絶対負けたくないってみんな思ってたと思います。

小日向:なので、レッスンもイチから。手振りが多いので「ここは止める!」「伸ばす!」「曲げる!」って細かく決めてやっていました。決勝に行く前の前哨戦のときも直前までレッスンしてましたし、決勝戦ははじめて2人(安藤・武井)を入れて7人体制にして初披露曲をやることにしていたので、不安だったからずっと裏で練習してましたし。

――決勝戦、「満月に遠吠え」と「走れ」をステージで観た観客の反応はいかがでしたか?

峰島:「走れ」を披露したときは、「この曲やるんだ!」っていう反応はありましたね。

武井:私たちはとくにデビューして1カ月も経っていなかったですし、「満月に遠吠え」のリリイベ期間で「走れ」を練習できる時間が限られていたんです。でも、私たちがステージでやるからっていうことで、もともといたメンバーのみなさんも一生懸命教えてくれた上での決勝戦に臨めました。正直、あのときもオタクたちは「どうせ(安藤と武井は)出ないだろ?」って思っていたと思うんですよ。だけど、2人ともステージに立って、「満月に遠吠え」だけじゃなく「走れ」も披露したので「すごくない!?」って。オタクたちが感動してくれていたので、それに感動しました。

――優勝したときは嬉しかったでしょうね。

高倉:発表のときって、じらすために間が結構空くじゃないですか。その間必死で祈りすぎて意識がどっかいっちゃうので、いざ勝ったとなってもすぐに実感がわかないんですよ。勝ったってわかったのも、ナナランドのオタクが客席で喜んでたから(笑)。大場ちゃんなんて、それでも実感がわかずに放心状態。

大場:みんなが寄ってきてよかった〜! って興奮してるんですけど、私はピシッと立ったまま(笑)。

高倉:もーめっちゃ面白かった(笑)。そのくらいの衝撃と喜びでした。

――では、パフォーマンスのこだわりは?

雪村:グループ全体のこだわりだと、100パーセント生歌にこだわっています。毎回表現やニュアンスを変えられるので、毎回来ている人は毎回違うものが観られますよ。個々で言うと、歌といえば小日向! ダンスといえば峰島! と、一人ひとり秀でているところが違います。私は歌やダンスでは一番になれないと思っているので、歌に合わせて顔の表情を作れるようにこだわってます。ファンの方もそこが良いって毎回こまかく感想を言ってくれるので、特技なんだって意識できるようになりました。

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