平野紫耀が考える「自分にしかできないこと」 Number_i、相手に寄り添い“自分の言葉”を伝える姿

Number_i、相手に寄り添いともに考える姿

 4月15日(日本時間)に、『Coachella Valley Music and Arts Festival 2024』に出演し、初の海外パフォーマンスを行った平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太。Number_iとして世界の大舞台に立った一方で、4月13日から15日にかけて国内のラジオ番組にも出演。それぞれの番組では、ラジオならではの距離感の近さを見せてくれたように思う。

 まず、4月13日には『POP OF THE WORLD』(J-WAVE)にコメント出演。この日は、平野が自身のメモリーチューンとして、Earth, Wind & Fireの「September」を紹介した。この曲が好きで目覚ましの曲に設定していたと告白するが、「何曜日でも関係なく『September』で起きてた」と、September(9月)を曜日と勘違いしている様子の説明に番組スタッフからツッコミが入る。それに「いや、知ってるし!」とややムキになって否定する平野を、「わざとですよね!」「ツッコめなかった僕らにも責任があります!」とフォローする神宮寺と岸。声だけでも3人の仲睦まじい雰囲気が伝わってくる時間だった。

 ラジオでは、アーティスト自身の好きな楽曲を知れる機会も多いもの。4月15日にコメント出演した『Blue Ocean』(TOKYO FM)では、「イントロ神曲・レコメンド・ウィーーク!」という番組企画にちなみ、岸が“イントロ神曲”としてGRe4N BOYZ(GReeeeN)の「キセキ」を紹介した。野球少年だったという岸は「あの曲なしで野球はできなかったと言っても過言じゃないくらい支えてもらった」と当時を振り返ると、話を聞いていた平野は「岸くんが野球している姿を想像しながら聴いていただけたら」と冗談交じりにリスナーに呼びかける。すかさず岸が「いや、それは各々の青春を味わっている感覚で聴いていただきたいです!」と訂正。軽快なやり取りを見せてくれたのだった。

 そして、リスナーに優しく寄り添う姿勢を見せてくれたのが、同日夜にゲスト出演した『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)である。“ラジオの中の学校”という番組コンセプトに合わせ、メンバーも“先生”として、“生徒”(リスナー)から寄せられる相談に向き合った。

 1人目のリスナーは、体育祭の応援団長に立候補したものの、歌やダンスの経験がないためにプレッシャーを感じているという。それを受け、パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS)から「緊張する瞬間とかあります?」と問いかけられると、神宮寺は「やったことのないことに挑戦するってのは、やっぱり緊張するとは思うかな……」とリスナーの状況も踏まえて回答。パフォーマンス前にイメージトレーニングをしているという自身のルーティーンに基づいて、アドバイスを送った。

 2人目は、新入部員にレギュラーの座を奪われそうだと悩む吹奏楽部員からの相談。「自分より実力のある人と戦わなければならない状況になったらどうすればいいか」――そうリスナーから問われると、平野は「僕は逆にいい意味で、そういう人を見ない」と自身の考えを語る。その人に勝ったところですごい人はほかにもいるから、周りは気にせず、常に自分の限界と向き合うようにしているのだ、と。

 新しいスターが続々と誕生するエンターテインメント業界。実力のある人たちとどう向き合い、自分のモチベーションをどう保っていくかは、メンバーも普段から感じていることなのだろう。神宮寺も平野の意見に同調しつつ、「でもまあ人だから、(実力のある人を)見ちゃうは見ちゃうと思いますよ」とリアルな心情を吐露。「でも、自分にしかできないことがあると思うから」と続け、周りと比べてしまうような状況でも自分を信じていくべきだと話した。

 岸は「いろんなコンテンツから刺激をもらっている」と前置きしたうえで、リスナーがサックスを担当していることから漫画『BLUE GIANT』を紹介。「もう見ちゃってる可能性ない?」と平野からツッコまれるが、「見ていない」というリスナーからの返事を受けて大喜びする岸。最後に、神宮寺は「自分の中で“できる”っていうふうに思いこんで」「それでももしダメだと思ったら『BLUE GIANT』で!」と、3人のアドバイスを的確にまとめつつ、エールを送った。

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