ハロプロ20周年の勢いが止まらないーー夏の『ハロコン』に見る、少女たちが受け継いできた歴史

 ハロー!プロジェクトのメンバーが一堂に会す、毎年恒例のハロー!プロジェクト合同コンサート、通称ハロコン。今年の夏も『Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project 2018 SUMMER 〜ALL FOR ONE〜/〜ONE FOR ALL〜』と題して、7月14日の大阪公演を皮切りに約1カ月半・計19公演に及ぶ全国ツアーが開催された。この夏ハロコンは、ハロプロ20周年のアニバーサリーイヤーにふさわしく、例年にも増して話題が目白押し。平成最後の夏は、ハロプロファンにとっても忘れられない特別な夏となった。

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 開催前からファンの間で大きな反響があったのは、回替わりで出演するOGメンバーの顔触れ。モーニング娘。をはじめとして、Berryz工房、℃-ute、アンジュルム、太陽とシスコムーン、現在は女優業で活躍する真野恵里菜と、20年の歴史を総ざらいするOGメンバーの参加が発表されたが、中でもファンを驚かせたのはモーニング娘。2期メンバーの市井紗耶香と、4期メンバーの加護亜依の名前だった。

 市井紗耶香がハロプロと共演するのは、2000年の卒業以来、実に18年振り。ハロプロOGはグループ卒業後もハロプロ内、もしくは事務所のアップフロントグループに在籍することが多いが、市井は数少ない例外となっていた。実際にゲスト出演した8月4日と5日の中野サンプラザ公演では、自身が参加した往年の大ヒット曲「ハッピーサマーウェディング」とプッチモニの「ちょこっとLOVE」を保田圭、矢口真里、吉澤ひとみと共に披露。全盛期のモーニング娘。を支えたメンバーの共演に、会場は祝福ムードに包まれた。

 8月25日・26日の中野サンプラザ公演に出演した加護亜依は、2007年に事務所を解雇となってから約11年半振りのハロプロとの共演。特に8月25日の昼公演は、鈴木愛理、後藤真希というハロプロの歴史上でもトップクラスの人気を誇ったOGも同じ舞台に立つとあって、チケットは即完売。加護亜依はタンポポの「乙女パスタに感動」、モーニング娘。の「恋ING」「AS FOR ONE DAY」といった参加楽曲を披露。中でも26日に現役のモーニング娘。’18をバックメンバーに従えて披露された「I WISH」は、〈人生ってすばらしい〉という歌詞に加護亜依の人生とハロプロの歴史が重なる、2018年夏ハロコンでも屈指の感動的な瞬間となった。

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