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稲垣吾郎が教えてくれた新たなグループ愛の形 阿川佐和子との対談から感じたこと

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 稲垣吾郎が、雑誌『週刊文春』で阿川佐和子と行なった対談記事が注目を集めている。記事は、7ページにもわたる拡大版。新しい地図として活躍の幅が広がったことへの率直な気持ち、俳優としての目覚め、歌って踊ることへの想い、プライベートな夢、そしてSMAPのこと……。稲垣らしい誠実な言葉で綴られた内容は、どこまでもファンへの気配りが感じられるものだった。

 多くのファンが「SMAPがまたいつか……」という気持ちを持っていることは、稲垣にも伝わっていた。だからこそ稲垣は慎重に言葉を選ぶ。“僕は”と個人的意見であることを強調するように、「変に皆さんに期待をさせるのは僕は好きじゃないし」と話し続けるのも、彼の真摯なキャラクターを感じさせる。「でも、またいずれ地上波で共演もできたりとか、いろんなことが実現出来る日が早く来ればいいなと思っています」とは、きっと紛れもない本心なのだろう。約束できるものではないけれど、その未来を同じように願っている、と。

 「基本的にはプライベートに立ち入ってはいけないという、暗黙のルールがグループにはあったかな。だから仲がいいようで、距離はちゃんと取ってたし。僕は毎日緊張してましたよ」と振り返る稲垣の言葉に、SMAPは時代に先駆けて“個”を持っていたグループだったのではないかと感じた。俳優、キャスター、MC……など、彼らがアイドルという枠を越えて、活躍の幅を広げられたのも、きっと一人ひとりの個性を干渉し合わなかったからではないだろうか。

 キャラがハッキリすることで、一人ひとりが埋もれることなくスポットライトが当たる。それもSMAPが開拓した、新しいグループの形だったように思う。いまでこそ、アイドルのキャラが大切であることは浸透し、だからこそ個性溢れるメンバーがワチャワチャとする姿に、視聴者は多様性を感じて微笑ましく思う。そんな時代の変化を稲垣も「いまは仲良くやってる姿が愛くるしいって時代なのかもしれませんけど、僕は緊張感があったからよかった」と俯瞰しているのが印象的だった。

 個として生きてこそ、グループがある。1本1本の線がまっすぐでなければ、星のマークも描けないように。だが、その個が確立させるのも環境だ。だから、多くの場合は、個とグループが同時進行で成長していく。ましてや10代の多感な時期に、家族以上に一緒に過ごすメンバーの影響は大きい。求められる役割と、そこで見出される自分なりのポジション。稲垣も「昔は何がほんとの自分だかわかんなくなってしまうこともありました。ただ、それが苦しかったわけではなく、そのおかげでいまの自分があると思うんです」と語る。ある意味で、父親でもあり、兄弟でもあり、ライバルでもあるメンバーそのものが、彼らのルーツ。そして、それを母親のごとく、愛情たっぷりに受け入れてきたファンこそがホームだ。

      

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