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『PrizmaX Hall Tour Level 7~FUSION~』

PrizmaXが見せた“レベルアップ”した姿 充実度の高いステージ展開した『LEVEL 7』最終公演

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 スティーブン・スピルバーグ監督作品『レディ・プレイヤー1』に出演し、役者&タレントとして大活躍中の森崎ウィン。ミャンマー出身の彼のほかに日本、サイパン、フランスとさまざまなルーツを持つメンバーを擁する国際派ダンスボーカルグループ・PrizmaXが、初の東西ホールツアー『PrizmaX Hall Tour Level 7~FUSION~』を開催した。メインを担うウィンはもちろん、グループとしてもアジア圏を中心に熱い注目を集めている彼らの約半年ぶりのワンマン。ホリック(PrizmaXファンの愛称)たちの期待度は当然高く、海外からの遠征組の姿も見受けられる中、ファイナルとなる市川市文化会館公演が幕を開けた。

 “エンタテイナーとしてのレベルアップを目指す”という意味合いが込められた、このLEVELシリーズ。今回は“FUSION=融合”と題し、初めてバックダンサーを迎えてステージを展開した。これまでウィン(Vo)、黒川ティム(Vo)、清水大樹(RAP)、福本有希(パフォーマー)、島田翼(パフォーマー)のメンバー5人だけで続けてきたワンマンは、ある種の自由奔放さがセールスポイントでもあった。バックダンサーが加わることで、そこにどんな化学変化が生まれるのだろうか。

 前回の『LEVEL 6』のテーマ曲だった「Memory」から、ライブはスタート。200名以上のオーディションを勝ち抜いたというバックダンサー4人の中には、w-inds.のツアーダンサーとして知られるMASATOの姿も見受けられ、それぞれがレベルの高いダンサーであることが容易に想像できた。果たして冒頭から、ウィンともう1人のボーカル、ティムが息の合った歌の掛け合いを聴かせるなか、9人によるダイナミックかつシンクロ感のあるパフォーマンスが展開されていった。そのエネルギッシュなステージの模様は、動画撮影が許可されSNSで拡散された「OUR ZONE(EDM Remix)」などでもチェックできるはずだ。

 さらに、ウィン&ティムがアカペラで美しいハーモニーを響かせた「Truth」から、バックダンサーを含めた全員がドラマ仕立てで曲の世界観を見せていく「HUG&KISS」や「抱きしめて行く」、翼によるクラブフェスばりのDJコーナーまで、振り幅のある内容をあくまで自然に2時間の尺に凝縮した演出にも舌を巻いた。ここからは各メンバーにフォーカスしてライブの記憶をたどっていきたい。

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森崎ウィン
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 冒頭の「Memory」でまず目を引いたのは、最年長のパフォーマー、有希の可動域を広げた動きや表情の変化だった。パフォーマンス中にはどちらかというと不敵な笑みを浮かべていることが多い彼だが、このツアーで1曲1曲と向き合う様子は真剣そのもの。振り入れ時にかなり苦戦したという「Are you ready?」(超特急作品で知られるえんどぅの振付)や、ソロパートのある「It’s Love」などからも、スキルの底上げを目指し取り組んでいる姿勢が垣間見えた。「Let’s prove it!!」では意外な(?)美声でティムのパートを歌い上げたり、MCではチャラ男キャラ全開で「ハニーたち! 今日一日、最高にラブラブしようね!」と盛り上げるメリハリ感も、このツアーでは特に活きていたように思う。

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 有希とは対照的に「0.01秒も見逃すことなく俺たちについてこい!!」とホリックを煽り、細かいボディコントロールを駆使しつつも爆発的なパフォーマンスを見せていたのが最年少のダンスリーダー・翼。「抱きしめて行く」では、歌詞に描かれた男女の感情のやり取りを、ダンサー・HANAと鏡合わせになるようなパフォーマンスでドラマティックに見せ、会場中の拍手をさらった。これまでファンミーティングなどで披露してきたDJプレイや、ドラマ仕立ての「HUG&KISS」では女性ダンサーたちにフラれてヤケ酒をあおる男をコミカルに演じるなど、マルチぶりも光っていた。

 艶のあるソロダンスに始まる80年代テイストのポップナンバー「It’s Love」では、特徴的な低音ラップを繰り出しつつ、ダンサー・ANRIとペアで踊るなど、“きれいどころ”を担ったのが大樹。MCでは進行役を務めるなどグループ一冷静な人物でもあるが、この日は冒頭で「今日はファイナルだから、前回の大阪公演のノリをどうしても超えたい!!」と熱く語りかけ、このツアーへのなみなみならぬ意気込みを垣間見せた。かと思えば昨年の『LEVEL 6』のMCで、PrizmaXを“ホリック(中毒患者)を治療する病院”にたとえた流れで「今日も“治療失敗”目指して頑張っていきましょう!」とシニカルにまとめ、ホリックたちの笑いもさらっていた。

      

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