w-inds.に訊く、“充実”を迎えたグループの現在地「『僕たち自身が音楽を表現している』ことが一番の舵」

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攻められる環境にいられることがありがたい

――カップリング曲にも、それぞれまた別のトレンドが取り入れられています。まず、全形態に収録される「This Love」はカルヴィン・ハリスの『Funk Wav Bounces Vol. 1』のようなポストEDM時代のデジタルファンクで、たとえば『Blue Blood』の頃とはまた別の質感を持ったファンクチューンになっていますが、これはどんな風に出来た曲ですか?

慶太:「Time Has Gone」と「We Don’t Need To Talk Anymore」はダンスミュージック色が強いこともあって、この曲は「カルヴィン・ハリスもやったことだし、ファンク系にも行きたいな」と思ったんです。同時にフルームのアルバムも聴きながら作っていきました。

――曲に合わせて歌い方も工夫されていますよね。冒頭の慶太さんの歌声は、まるでフランク・オーシャンのような雰囲気になっています。

慶太:そう言っていただけることほど、嬉しいものはないですよ……(笑)。僕は声帯マニアなので、どういう筋肉をどう使えばどんな声が出るかをかなり研究したことがあったんですよ。そのときの引き出しが結構あるので、「この曲はこっち系かな」と考えて歌っていった感じです。「This Love」にはムーディーな感じがあって、この曲が悲しい「Time Has Gone」の次にくるのは気持ちいいなと思ったんです。

――カルヴィン・ハリスの『Funk Wav Bounces Vol. 1』は今のトレンドを取り込みつつも、王道のポップミュージックでもあるところが魅力だと思いますが、w-inds.の最近の活動も、攻める部分とポップであることとのバランスが絶妙ですよね。だからこそ、「Time Has Gone」のように攻めたものがリード曲になっても「w-inds.だな」と納得できるというか。

龍一:やっぱり、攻めていきたいですよね。

慶太:攻められる環境にいるのってありがたいことだと思うんです。せっかくそれができるんだったら、僕らはやっぱり攻めていきたいんですよ。

――でも、「This Love」のようにポップな曲もカップリングにきちんと入っているという。

慶太:「そういうのもちゃんと作れますよ」というアピールですね(笑)。「攻めた曲ばかりやるわけではないですよ」って(笑)。

――「変わった」というより「できることが広がった」というイメージ?

慶太:はい、その通りだと思います。

――そして、もうひとつのカップリング曲「A Trip In My Hard Days」は、チャンス・ザ・ラッパーにも通じるホーンが印象的なラップ曲で、慶太さんが作曲、龍一さんがリリックを担当しています。

龍一:アルバムの『INVISIBLE』に各メンバーのソロ曲が入っていたこともあって、「それだけではもったいない」という話になって。「(涼平さん、龍一さんの)2人で歌う曲はなかったのでやってみよう」とライブ用に制作した曲を、最終的に収録することにしました。

慶太:そもそも僕はずっと、「ソロ曲や2人での曲をやってくれ」と言っていたのに、(2人を見ながら)全然やってくれなかったんですよ。2人がちょっと大人になったんです(笑)。

龍一:(真面目な顔で)やっぱり、可能性を狭めるよりも、広げていく方がいいと思うんで。

慶太:お前が言うなよ!(笑)。

涼平:(笑)。初めてその重要性が分かったんですよ。レコーディングもボーカルディレクションも慶太に手伝ってもらいました。

――慶太さんは自分が曲を書くようになってからは、曲を作るときにより2人のことを考えるようになったんじゃないですか?

慶太:先ほども話したように僕は声帯マニアなので、2人の声の周波数や発声法が頭にあって、たとえば「Time Has Gone」のメロディもそれを考えながら作りましたし、レコーディングの時も、今はどういう状態か、こういう声が出るよなということを熟知しているので、2人のレコーディングをするなら僕がこの世で一番上手いはずです(笑)。長く一緒にいるメンバーですから。

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