DOBERMAN INFINITY、スダンナユズユリーらとコラボも 初主催イベント『D.Island 2017』レポ

『D.Island 2017』レポート

 DOBERMAN INFINITYが初主催するイベント『D.Island 2017』が、東京・新木場 STUDIO COASTにて7月24日に開催された。DOBERMAN INFINITYと所縁のあるCREAM、JAY'ED、スダンナユズユリー、TEE、そして当日飛び入りで参加したDEEPといったアーティストのほか、DOBERMAN INFINITYの専属DJも務めるDJ HALら7人のDJ、さらにMCとしてBULLが、会場を訪れた約2400人の観客たちを盛り上げた。

 同イベントは、STUDIO COASTをひとつの“島”に見立てて、DOBERMAN INFINITYが“上陸した”観客たちをもてなすパーティーを開くというコンセプトの基に行われ、会場には「ISLAND」「WATER」「ARENA」の3つのエリア(ステージ)が設けられたほか、オリジナルグッズを販売するエリアや、この日しか味わえないメンバー考案のフードを楽しめるエリアも。空間全体がプロデュースされており、大型のクラブイベント+αの楽しみ方ができるのが特徴だ。メンバーのGSは、このイベントのために誰よりも尽力していたという。

 エントランスを抜けると、まず聴こえてくるのはISLANDでのDJプレイだ。オープニングDJを勤めたのはDJ YUA。会場の外まで響くISLANDの音は、イベント全体の雰囲気を盛り上げるのに一役買っているだけではなく、チルアウトするにも打ってつけである。アンダーグラウンド・ヒップホップから往年のクラブアンセムまで、洋楽を中心としたバラエティ豊かな選曲がされていたのも、このエリアの特徴だろう。まだクラブに通うことができない年齢のファンが、リアルなDJプレイを体験する良いきっかけにもなったに違いない。

 青空の下で食事を楽しむことができる、開放感溢れるフードコートを抜けると、奥にはWATERエリアがある。フロアの真ん中にはプールがあり、さながら海外の“プールパーティー”の様相だ。ちょうどプレイしていたDJ HALは、HappinessやCRAZYBOYといったLDH所属アーティストの楽曲をエフェクトを多用しながら流すスタイルで、会場を大いに盛り上げていた。このブースにはスダンナユズユリーが飛び入りで参加するなどして、アーティストがファンと非常に近い距離感で音楽を楽しんでいたのも印象的だった。

スダンナユズユリー

 メインステージとなるARENAエリアでは、アーティストによるライブが行われていた。最近、ラップのスキルをめきめきと上げているE.G.familyのスダンナユズユリーを筆頭に、MinamiとStaxx Tによる男女ユニット・CREAMや、EXILE ATSUSHIと共同プロデュースで制作したアルバム『Here I Stand』をリリースしたばかりのシンガー・JAY'EDなどが次々と登場し、クールなパフォーマンスを披露した。

 さらに、DOBERMAN INFINITYにとって憧れのアーティストであり、90年代より活躍するLL BROTHERSも登場。“物欲”と“性欲”を、甘いハーモニーとホットなダンスで表現するパフォーマンスは海外R&Bでは定番だが、日本では非常に珍しいものであり、観客たちにとっても衝撃的だったのではないだろうか。そして、DOBERMAN INFINITYのSWAYとはカナダ在住時代からの友人だというTEEは、その歌声もさることながら、ユニークなマイクパフォーマンスでも拍手喝采を浴びていた。

LL BROTHERS

 そしていよいよ、DOBERMAN INFINITYがメインステージに登場。超満員の会場は割れんばかりの大歓声に包まれる。さらに、その日にライブをした全アーティストと次々とコラボレーションを行う、『D.Island 2017』ならではのパフォーマンスを披露すると、盛り上がりは最高潮に。スダンナユズユリーとのラップの掛け合いなどは、非常にフレッシュで楽しく、今後さらなる共演への期待も高まる。“ALL ROUND HIP HOP”をテーマに掲げるDOBERMAN INFINITYらしい、パーティー感溢れる賑やかなステージとなった。

 DOBERMAN INFINITYの音楽性、世界観、そして楽しさを存分に味わうことができた『D.Island 2017』。夏の風物詩として、来年も開催することを期待せずにはいられない。

(取材・文=編集部)

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