杏里の記事・ニュース・画像一覧

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クリスタルな輝きに充ちていたアノ頃、ラヴリーなステディを隣に乗せて初夏の爽快ドライヴ。そんな時、カーステのFMレイディオからはいつも杏里のナンバーが流れていた。——今なお多くの女性がシンパシーを抱く切ないラヴ・バラード「オリビアを聴きながら」。パンチの効いたフォクシー・ポップス「キャッツ・アイ」。流麗なメロディが心揺さぶる「悲しみがとまらない」。夏のサン・セット・ビーチを彷彿とさす爽快チューン「SUMMER CANDLES」などなど。春夏秋冬、四季折々の風景(とくに夏)のなか流れゆく、心地よいサウンドと軽快でしっとりとした歌声。それらは一見アメリカンな趣であるが、実にドメスティックな色彩を放っていた。もちろん近年でも「surf Break Highway」や「遭えない切なさと」など素敵なナンバーを数多くリリースしているが、愛すべき80'sカルチャーの象徴的シンガーであるという事実は紛れもない。00年には、ベスト盤『anri the best』を発表。アノ時代の気分に浸るのにはもって来いの、まるで“想い出のいっぱい詰まったアルバム”のような作品集である。

シティポップコンピ『Pacific Breeze 2』評

ブレッド&バター、大瀧詠一、古家杏子から林哲司まで ディープな選曲によるシティポップコンピ『Pacific Breeze 2』評

2019年にリリースされ、世界的な日本のシティポップ・ブームを決定付けたといわれているコンピレーションアルバム『Pacific …