奈緒&磯村勇斗コンビが復活! 『演じ屋 Re:act』は“フィクションの力”を感じる作品に

奈緒×磯村勇斗『演じ屋』の“バランス感覚”

三浦貴大が『演じ屋 Re:act』を支えるキーマンに?

 そんな作品を支える俳優たち。主演の奈緒と磯村がこの約3年のうちに大飛躍を遂げたことは誰もが知っている。『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)や『春になったら』(カンテレ・フジテレビ系)など、奈緒はプライムタイムで主役を務めるまでになったし、磯村にいたっては、いったい何本の出演作が公開されただろうか。両者ともに、王道のエンタメ作品も作家性の強い作品も、なんだって背負える存在になった。正直なところ、ここまで信頼できる主演コンビというのはなかなかないだろう。3年のうちに私たち視聴者の目だって肥えたわけだが、ふたりを中心に熟れた演じ屋たちのパフォーマンスは必ずや期待を超えてくるはずである。

 さらに『演じ屋 Re:act』からは、これまた多方面から厚い支持を集める三浦貴大が参加。彼が演じる長田顕一は、とある事件をきっかけにホームレスとなり、やがて演じ屋のメンバーたちと交流を持つようになる人物らしい。本作のキーマンなのだといえる役どころだろう。とはいえ、『演じ屋』の世界観はすでに出来上がっている。ここで自身のポジションを築くのは容易ではないはずだが、果たして三浦はどのようなポジショニングをするのだろうか。彼の力量に拠るところも大きいのだろうが、やはり座組全体の関係性が物を言うはずである。

 
 さて、“演じる”とは、どういうことなのだろうか。私たちは日常的に演じる行為に触れている。映画やテレビドラマに収められているのはある種の真実かもしれないが、それは演じる俳優たちの存在があってこそ成り立つものだ。彼ら彼女らが織り成す物語をフィクション(=虚構)だと理解しているいっぽうで、そこに自分自身との特別な関係を見い出し、救われたりしているのは筆者だけではないはずだ。誰かが何かを演じることによって生まれた物語は、他者の人生を劇的に変えることがある。

 そもそも私たちだって、誰もが日常的に演じている。人は演じる生き物であり、いつも自由気ままに振る舞っていたら、たちまち日常は壊れてしまうだろう。誰かを救うためのヒントが、演じ屋たちの言動に隠されているかもしれない。

■放送・配信情報
連続ドラマW-30『演じ屋 Re:act』
WOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて、5月24日(金)スタート 毎週金曜23:00〜放送・配信(全7話)
出演:奈緒、磯村勇斗、笠原紳司、青山倫子、藏内秀樹、永瀬ゆずな、今井孝祐、中尾暢樹 、弓削智久、殺陣剛太、三河悠冴、外原寧々、かみちぃ(ジェラードン)、愛原実花、近藤公園、袴田吉彦、中越典子、三浦貴大、尾美としのりほか
監督・脚本:野口照夫
音楽:花岡拓也
プロデューサー:二宮崇昌、平田樹彦、渋谷恒一
制作:ダブル・フィールド
製作著作:WOWOW

連続ドラマW-30『演じ屋 Re:act』
https://wod.wowow.co.jp/program/189490

連続ドラマW-30『演じ屋』
https://wod.wowow.co.jp/program/173046

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