『それパク』芳根京子は役の解釈が秀逸な俳優だ 重岡大毅との絶妙なバランス感
亜季役を演じる芳根は、ここのところ職場が舞台となる作品では『真犯人フラグ』(日本テレビ系)での二宮瑞穂役や『オールドルーキー』(TBS系)でのヒロイン・深沢塔子役のように、溌剌としていてしっかり者のシゴデキ部下として主人公の上司を支えるような役どころが続いていたようにも思える。どちらの役柄もちょっと頼りないところのある年上上司に呆れたり痺れを切らしつつも面倒見の良さや責任感を発揮し、なんだかんだ言いながらもサポートする側を務め上げていた。
それが本作では一転、ほのぼのとした雰囲気がベースにありながらも、芯の強さを覗かせながら周囲に成長を温かく見守られるような、思わず応援したくなるような亜季というキャラクターを魅力的に演じている。
自分とはベクトルが異なるものの同じく不器用に違いない北脇と打ち解けながら、“水と油”かに見える彼の前ではなぜだか自身の主張がはっきりできて、“売り言葉に買い言葉”が成立する。どちらにとっても貴重で希少な関係性を育んでいる2人は、お互いの前では他の人には見せない一面が引き出される。実は誰よりも互いの前で心を許しているかのように見えるが、まだそのことに本人たちは自覚的ではないようだ。
第7話ではそんな亜季と北脇、そして弁理士の又坂(ともさかりえ)の前に“特許の怪物”という強敵が現れるようで、彼らの関係性がさらにどう変化していくのかを含め楽しみだ。
■放送情報
『それってパクリじゃないですか?』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:芳根京子、重岡大毅(ジャニーズWEST)、常盤貴子、渡辺大知、福地桃子、朝倉あき、豊田裕大、諏訪雅、高橋努、相島一之、赤井英和、野間口徹、ともさかりえ、田辺誠一
原作:奥乃桜子『それってパクリじゃないですか? 〜新米知的財産部員のお仕事〜』(集英社オレンジ文庫刊)
脚本:丑尾健太郎
演出:中島悟ほか
チーフプロデューサー:三上絵里子
プロデューサー:枝見洋子、森雅弘、岡宅真由美(アバンズゲート)
制作協力:AX-ON、アバンズゲート
製作著作:日本テレビ
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