“キスシーンなし”の作品も 『恋つづ』『はじこい』など恋愛色の強い火10枠に変化?
夢の実現を目指す中でどうやらそのボーイズグループのリーダーであす花の元教え子・弾(高橋文哉)と彼女との恋模様も観られそうだが、深田恭子主演の『初めて恋をした日に読む話』が思い出される。ヒロインの人生崖っぷちアラサー塾講師・順子(深田恭子)と、その教え子でピンク髪がトレードマークの男子高校生“ゆりゆり”こと由利(横浜流星)が一緒に東大合格という共通の目標に向かって一生懸命突き進む中で、距離を縮め、そして順子自身もいつの間にか諦めてしまっていた自分自身の本音を取り戻していくさまが印象的だった。
『はじこい』深田恭子と横浜流星が教えてくれた“無敵な自分”になること すべてが愛おしい最終話に
「私には、君みたいな無敵な時間はない。だけど、好きな色を選んで笑うのも、ムチャな道を進んで泣くのも自由。全部“自分のせい”にでき…
『中学聖日記』は教師役の有村架純と教え子役の岡田健史(現・水上恒司)の恋愛を通して、互いが自分の“なりたい自分”を模索し近づいていくその過程を真っ直ぐに見せてくれた。また、生活や身の回りのサポートをする側とされる側の恋模様といえば、ヒロインの製薬会社MR社員のメイ(多部未華子)とその家政夫・ナギサさん(大森南朋)との年の差恋愛を題材にした『私の家政夫ナギサさん』も想起される。
『中学聖日記』ラストシーンに込められた“人生の奇跡” 有村架純と岡田健史の再会が意味するもの
「一見普通っぽい聖ちゃんがそんな情熱抱えてたなんて。面白いし、そんな自分楽しまないと損よ。普通ぶって世間の顔色窺いながら本当の自…
そもそも近年“恋愛一色”のドラマ自体がかなり珍しく、従来の恋愛や結婚のカタチにこだわらない生き方を提唱するような作品が増えつつある流れがいよいよ“火10”にも徐々にやってきているのかもしれない。
ヒロインとボーイズグループのメンバーがどう互いに作用し合い、自分自身を立て直していくのか、もちろんラブストーリー要素もありつつも、その枠組みを超えた関係性にも注目しながら『君の花になる』を楽しみたい。
■放送情報
火曜ドラマ『君の花になる』
TBS系にて、10月18日(火)スタート 毎週火曜22:00~22:57放送
出演:本田翼、高橋文哉、宮世琉弥、綱啓永、八村倫太郎、森愁斗、NOA、山下幸輝、志田彩良、菊田竜大(ハナコ)、川津明日香、木南晴夏、宮野真守、内田有紀、竹中直人、夏木マリ
脚本:吉田恵里香
プロデューサー:黎景怡、宮﨑真佐子
演出:坪井敏雄、加藤尚樹、宮崎陽平
製作著作:TBS
©︎TBS
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